研究課題/領域番号 |
14380251
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価(含放射線生物学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤堂 剛 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (90163948)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2003年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2002年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | 紫外線損傷 / 突然変異 / TLSポリメラーゼ / DNA損傷 / TLS DNAポリメラーゼ / DNA修復酵素 / 突然変異生成 / ショウジョウバエ / DNA修復 / DNA複製酵素 |
研究概要 |
本研究では、DNA修復から損傷乗り越えDNAポリメラーゼまで、突然変異生成に関わる重要過程を、分子レベルで解析するとともに、それらの解析結果を基に個体レベルでの作用メカニズムを解析する系を確立しようとした。分子レベルでの解析では、多くの新しい事実を見いだすことができた。その中で大きな成果は、TLS DNAポリメラーゼのタンパク分解をとおした活性制御である。極めてユニークで、しかも強力なタンパク量の制御をうけることにより、細胞内タンパク濃度が一定レベルに保たれている事が示された。TLS DNAポリメラーゼ活性制御の新たな一面を見いだしたものであると考えている。またTLS DNAポリメラーゼ間の相互作用についても、哺乳動物とは異なる点を多く見いだすことができた。今後、進化の視点からTLS DNAポリメラーゼの機能的変遷の解析を行う事により、その生物学的意義をより明確にできることが期待される。個体レベルでの解析は予想外の方向に発展した。眼での高発現では予期したような表現型が得られなかったが、RNAiコンストラクトで蛹期致死の表現型を確認できた。今後の分子レベルでの解明に興味が持たれる。予期したような表現型が得られなかった為、ショウジョウバエの有利さを活かし、多重変異体での解析を行うことができなかったのが一つの反省点である。また、点突然変異を検出する系が、生物材料としても、また技術的にも困難であったこと二番目の反省点である。後者については、本研究の2年間に大きく改善され、実用段階にまで達してきた。
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