研究課題/領域番号 |
14380370
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 生理学研究所 (2004) 岡崎国立共同研究機構 (2002-2003) |
研究代表者 |
定藤 規弘 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 教授 (00273003)
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研究分担者 |
米倉 義晴 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (60135572)
眞弓 光文 (真弓 光文) 福井大学, 医学部・小児科学講座, 教授 (70135581)
松木 健一 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (10157282)
武居 渡 金沢大学, 教育学部, 講師 (70322112)
本田 学 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 助教授 (40321608)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 脳血流 / 可塑性 / 磁気共鳴画像 / 視覚障害 / 聴覚障害 / 手話 / 点字 / 脳賦活検査 / 機能的MRI / 感覚統合 / コミュニケーション / 発達 / 視聴覚障害 |
研究概要 |
発達過程において、さまざまな感覚からの情報を統合していくことは特に言語を含むコミュニケーション技術の習得においてきわめて重要であるが、発達期における異種感覚統合の脳内形成過程については知見が乏しい。近年、脳血流を指標とする、ポジトロンエミッショントモグラフィー(PET)、機能的MRI、近赤外線トポグラフィーなどの非侵襲的脳機能画像法が発達し、ヒト脳の機能局在と連関を画像化できるようになった。これを用いて発達期における異種感覚統合の脳内形成過程へ3種類のアプローチを試みた。すなわち(1)成人における異種感覚統合(2)発達期に感覚脱失をうけた影響(3)発達期脳の直接観察である。その結果、(1)正常成人における視聴覚・感触統合に関与する神経活動を、機能的MRIを用いて解析した。(2)聴覚障害者における手話理解に関する神経活動領域と視聴覚統合領域との関係を明らかにした。(3)乳幼児期の脳活動計測法としてのNIRおよびERPの計測技術を高めると共に、視聴覚統合時の脳活動を計測する。さらに聴覚刺激時の機能的MRIを、聴覚障害スクリーニング法として確立する。(4)読字困難症への適用を念頭においた日本語音韻課題を確立し、phonemic awarenessの神経基盤を検討した。(5)脳過塑性を解析する上で重要な局所間結合度の解析手法を開発した。今後性状発達におけるコミュニケーションの言語・非言語性要素それぞれを担う機能領野の発達機序、それらの臨界期および相互作用を明らかにすることにより、コミュニケーション能力を高める教育法の確立に資することが期待される。視聴覚障害者においては、適切な補助器具の開発と適用、手話・点字の最適な教育法など子供の個々のニードに基礎をおいたコミュニケーション支援・教育に資することが期待される。
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