研究課題/領域番号 |
14380382
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
鳥居 隆三 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 教授 (50106647)
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研究分担者 |
土屋 英明 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 助手 (10378440)
高田 達之 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 助教授 (90206756)
木村 博 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00110560)
桑名 貴 国立環境研究所, 環境研究基盤技術ラボラトリー, 室長 (30145297)
山海 直 医薬基盤研究所, 霊長類医科学研究センター, 主任研究官 (80300937)
近藤 靖 田辺製薬(株), 創薬研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | EG細胞(embryonic germ cell) / 始原生殖細胞 / カニクイザル / サルES細胞 / EG細胞(embroyonic germ cell) |
研究概要 |
本研究により、サルにおける生殖腺の発生が明らかとなった。すなわち生殖隆起は33-36日胚に形成され、始原生殖細胞primordial germ cell(PGC)は30日胚で後部腸、33日で腸間膜から生殖隆起に移動し、36日で生殖腺に位置すること、またその採取には約30-33日胚が適しているということを明らかにした。生殖腺由来細胞の培養に関しては細胞の維持培養はできるもののEG細胞株の樹立には至らなかった。この理由としてマウスやヒトPGCの場合とは異なり、細胞分離時のトリプシ消化がサルの場合にはPGCにダメージを及ぼしている可能性が考えられた。またマウス胎子から調整した線維芽細胞に比べ、サル由来線維芽細胞をfeeder細胞に使用した場合の方が細胞の培養状態が良い傾向が認められた。そこで細胞分離時に、生殖腺をトリプシ消化ではなく機械的に細断する方法に変更し、サル由来線維芽細胞をfeeder細胞に使用し、LIF, bFGF, SCF(stem cell factor),フォルスコリンの存在下で培養を行った。PGCの存在をアルカリフォスファターゼ,PAS染色により行ったところ、本培養条件下でPGCの生存は改善され、数ヶ月以上維持できることがわかったが、EG細胞に特徴的なコロニーを形成する株の樹立には至らなかった。同時に、最近報告された生殖幹細胞(germline stem(GS)細胞)の樹立も試みたが、細胞の維持は可能ではあるものの樹立には至らなかった。 本研究の結果、サルにおける生殖腺の発生、PGCの動態を明らかにすることができ、PGCの採取、その培養条件はほぼ確立できたが、EG細胞株の樹立に関してはマウスやヒトPGCの場合とは異なる条件が必要である可能性が強く示唆された。
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