研究課題/領域番号 |
14380393
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中村 真人 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (90301803)
|
研究分担者 |
高谷 節雄 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (40154786)
大内 克洋 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (20322084)
岩崎 泰彦 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (90280990)
森田 育男 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60100129)
堀江 三喜男 東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (00126327)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
17,300千円 (直接経費: 17,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
|
キーワード | Tissue Engineering / 移植臓器 / 人工毛細血管組織 / 生体材料 / 精密印刷 / バイオ人工臓器 / マイクロマニピュレータ / バイオプリンティング / Pantograph / Micro manipulator / Pantograph mechanism |
研究概要 |
○研究の目的: 生体組織は、μmレベルで細胞と細胞外マトリクスが3次元的に構成されている。本研究では、細胞組織を構築ずるために、μmレベルでの印刷・精密工学技術を応用し、,Tissue Engineeringの新技術としての基礎を築くことを目的としたものである。 ○研究の実施と成果: 研究の中心に置いたインクジェット技術の応用研究では、インクジェットの特徴と利点を集約し、Tissue Engineeringの有効な基盤技術であることを示してきた。細胞ジェットの検討では、細胞に適したインクジェットを手に入れ、生細胞吐出実験、3次元化実験を実施してきた。その結果、インクジェットで生きたまま個々の細胞レベルで撃ち出すことが可能であることを証明し、動画撮影でも細胞の生存を示せた。さらに、その際の細胞岱のダメージを検討したところ、90%以上の生存率が確認できた。 インクジェットによる組織の3次元化のために、ゲル形成を試み、インクジェットによるゲル化技術を開発し、個々の細胞を包埋したマイクロゲルビーズ、マイクロゲルファイバー、ゲルのパターン化、3次元構築に成功し、細胞を含む3次元ゲル造形の可能性を示してきた。 一方、対象組織として血管組織を念頭に、血管組織の造形を想定して、移植に有用な血管組織をデザインし、流体力学的に流路設計を検討した。また、CTスキャンやVisible Humanの解剖断層画像から、コンピュータ上での3次元CADモデル、さらに市販造形装置での3次元モデル造形も行い、オーダーメイド組織工学の可能性を示してきた。 この細胞組織のマイクロ構築技術の基礎研究で、Tissue Engineeringの発展の可能性が示された。未来の組織工学医療の実現に貢献することが期待される。
|