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生体吸収性人工硬膜の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14380394
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

高久田 和夫  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (70108223)

研究分担者 大野 喜久郎  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50014238)
福田 秀昭  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (50014163)
永井 正洋  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (10013971)
宮入 裕夫  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (50013892)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2003年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
キーワード生体材料 / 硬膜 / 再生 / 脳脊髄液 / 漏止め
研究概要

手術時に硬膜の代替として用いるための生体吸収性人工硬膜の開発を目的として研究を行ない,吸収性の素材として,乳酸,グリコール酸,カプロラクトンの共重合体を利用して人工硬膜の試作を行った.
試作人工硬膜の評価として,まずブタ硬膜を用いた液漏れ試験を行った.新鮮ブタ頭部より硬膜を採取し,人工硬膜と縫合して耐圧試験用試料を作製した.すでに開発済の加圧試験装置に取り付け,37℃生理的食塩水で内部を満たし,最大脳圧に相当する60mmHgまでの圧を負荷して1分間あたりに漏出する液量を測定した.その結果,.縫合の針孔よりの液漏れは生じなかったが,圧を増大すると材料と硬膜の間の隙間からの液漏れが観察された.この液漏れは縫合方法に依存し,水平マットレス縫合で糸の張力を大きくするような場合に顕著であった.これに対して単純連続縫合で糸の張力を少なくし,やや縫合のピッチを小さくすることにより,完全に液漏れを防止することが可能であることが分かった.
試作人工硬膜の生体適合性を調べるために,ラットを用いた硬膜再建実験を行った.ラット頭蓋を開頭し,正中の両側に5x10mmの硬膜欠損を設けた.試作した人工硬膜を硬膜欠損部に留置し,硬膜再建モデルとした.4,8,12週後に採取して,液漏れ状況,硬膜の再生状況,ならびに周囲組織の反応を調べた.その結果,4週の時点で人工硬膜は線維組織で被われカプセル化されていた.加圧試験を行い液漏れを調べたところ,60mmHg以上まで全く液漏れは生じなかった.また採取された試料について組織標本を作製し,染色して光学顕微鏡観察を行ったところ,12週まで人工硬膜の周辺で炎症などは全く見られず健全な線維組織像を観察でき,硬膜の再生しつつあることが確認できた.

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 高久田和夫, 富永勉, 大野喜久郎, 向井智和, 白浜憲昭: "生体吸収性人工硬膜の開発"日本機械学会第16回バイオエンジニアリング講演会講演論文集. 03-38. 293-294 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuo Takakuda: "Development of Bioabsorbable Artificial Dura matter"Proceeding of 16^<th> Conference on Bioengiinerring. 293. (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高久田和夫 ほか: "生体吸収性人工硬膜の開発"日本機械学会バイオsンジニアリング講演会抄録集. 03-38. 293-294 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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