研究課題/領域番号 |
14380400
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(大阪南医療センター臨床研究部) (2003-2004) 大阪大学 (2002) |
研究代表者 |
相馬 俊裕 (2003-2004) 独立行政法人国立病院機構, 大阪南医療センター・臨床検査部, 部長 (40273619)
吉田 敏臣 (2002) 大阪大学, 生物工学国際交流センター, 教授 (00029290)
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研究分担者 |
高木 睦 北海道大学, 工学研究科・分子化学専攻, 教授 (20263212)
平山 文也 日赤大阪府血液センター, 研究1課, 課長(研究職)
相馬 俊裕 国立大阪南病院, 内科, 医長
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
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キーワード | 造血細胞 / 骨髄移植 / 共培養 / 多孔性膜 / リアクター / 臍帯血 / 三次元培養 / 不織布 |
研究概要 |
隔膜培養器としてポリカーボネート多孔性膜(膜厚約10μm、細孔径0.4、3、12μm、膜面積0.6cm^2)を備えたミリポア社ミリセル-PCFの他、ファルコン社セルカルチャーインサートのハウジングにミリポア社ポリカーボネート多孔性膜(膜厚10μm、細孔径0.4、0.2、0.1、0.05μm、膜面積1.3cm^2)を装着した隔膜培養器も用いた。いずれも多孔性膜の下面にストローマ細胞株ST2の接着細胞層を形成させた後、上面にマウス骨髄初代造血細胞1.3×10^6cells/mlを播種し5%CO_2雰囲気下33℃で共培養した。 その結果、孔径0.4μmの多孔性膜を装着したミリセル-PCFを用いた隔膜培養、同培養器の多孔性膜の上面に接着したストローマ細胞の上で共培養する膜上培養及びディッシュ底面に接着したストローマ細胞の上で共培養する通常のDexter培養を各々行った結果、造血細胞濃度及び前駆細胞の割合の点で隔膜培養が他の2者に比べて明らかに優れていた。多孔性膜を介したグルコース、乳酸の濃度勾配はなく、またこれら3者の間にサイトカイン産生量の顕著な差も認められなかった。なお、隔膜培養器でストローマ細胞層のない場合、造血を支持できなかった。次に孔径0.4、3、12μmの3種類の多孔性膜を用い隔膜培養を行ったところ、孔径0.4μmの場合にのみDexter培養に比べて優れた結果が得られた。さらに0.4μm以下の孔径の多孔性膜を用いた場合、造血細胞濃度及び前駆細胞の割合の両者共、孔径による差は特に認められなかった。以上の結果、0.4μm以下の小さな細孔を有する多孔性膜が、ストローマ細胞と造血細胞との共培養に適していると考えられた。
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