研究課題/領域番号 |
14390009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
加藤 衛拡 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教授 (70177476)
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研究分担者 |
佐藤 常雄 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (70015907)
成田 雅美 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (30164502)
浪川 健治 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (50312781)
脇野 博 秋田工業高等専門学校, 人文科学系, 教授 (80220846)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 国有林 / 御林 / 東北地方 / 地域史 / 営林局 / 史料目録 / 中山間地域 / 藩有林 / 官林 / 官民有区分 / 大林区署 |
研究概要 |
東北地方の諸県では国有林が大きな面積を占めている。特に青森・秋田・山形・岩手の4県の国有林面積は、それぞれの県土面積の26〜41%にのぼる。この点から考えても、東北地方の地域史研究において国有林問題は重要な課題である。現在福島県をのぞく東北5県の国有林を管理・経営しているのは、農林水産省林野庁の東北森林管理局(秋田市)である。同局は1999年に青森営林局と秋田営林局とが統合して成立した。 われわれは旧秋田・青森営林局が作成・保管してきた歴史的資料を調査し、史料目録を作成した。秋田営林局史料は3913点、青森営林局史料は3835点におよぶ。それらの特徴は、1700年頃からの藩有林を中心とした藩政史料が含まれていることにある。もちろん中心となるのは近代以降の台帳類、国有林野制度や管理機構の確立、経営の展開、地元施設(国有林の地元利用)などに関する史料群である。 今後われわれは、北東北地方を例に、これらの営林局史料を基に、また藩政史料・自治体史料・諸家文書も活用して、藩有林・国有林と地域社会との関係を重視した政策と利用の歴史を解明しようと計画している。現在わが国の国有林経営は危機的に瀕している。我々の研究が進めば、地域との関係を重視した新たな国有林管理・経営の方向性が見出せるであろう。さらに北東北地方の立体的な地域像が描き出せるであろう。
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