研究課題
基盤研究(B)
本研究は、小笠原諸島の欧米系島民の知られざる現状と歴史を言語、文化、政治、生活経済の様々な観点から調査し、分析したものである。具体的には、島民がどのようにして、日本語、日本文化、日本国籍、日本の生活習慣を取り入れ、適応したかという問題に取り組んだ。そして、日本的な要素をどのようにして自分たちに合うように変化させたかという過程に注目した。一方、島民は自分たちの独自の言語や文化、特に音楽や踊りをどのように維持しているかを見た。また、政治(政治的意識や村議会の有り方など)や生活経済形態(主に自分たちの歴史・文化を売り物とする観光産業)との関係にも注目した。こうした観点から、彼らはいかにして「日本人」に同化しながら、独自性を維持してきたかを研究の中心的目標にした。歴史的・政治的な経緯によって、日本では「和人」以外の存在は、極めて稀である。そうしたなかで、自らのコミュニティを積極的に形成してきた欧米系島民の事例は、貴重なものと言える。その特色は、明治時代から共に生活してきた「日系島民」、または他の国との比較によっても明白になった。最終年度にあたる2004年の研究活動は次の通りである。小西が小笠原の「南洋踊り保存会」のメンバーをパラオで開催された太平洋芸術祭に連れて行き、太平洋地域の人に対して小笠原に伝わって島独自のものに進化したこの踊りの歴史と現状について説明と実演が行われた。ロングが学部生・院生を小笠原へ連れて行き、米軍統治下で英語による教育を受けた島民の日本語教育・日本習得に関する聞き取り調査を行った。カニングハムは2004年の3月に父島の地域福祉センターで、観光産業関係者に対し、前年の調査報告と説明会を行った。10月に同センターで継続可能な観光に関するワークショップを開催した。なお、3年間に4人の研究業績(雑誌論文、口頭発表、本、講演会など)は133点に及ぶ。
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静岡大学教育学部研究報告(人文社会科学篇)
立教大学観光学部紀要 7(印刷中)
小笠原研究年報 28
40007044799
Paper presented at the 1st International Conference on Small Island Cultures, February 7-10, Kagoshinia
Paper presented at the 1st International Conference on Small Island Cultures, February 7-10, Kagoshima
-『小笠原ことばしゃべる辞典』の特徴をめぐって- 第226回都立大学方言学会
社会言語科学会テーマ講演
都大論究 41
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小笠原研究年報 27
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静岡大学研究報告(人文・社会科学篇) 54
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静岡大学教育学部研究報告(教科教育学篇) 35
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Ogasawara Research 29
Musicology and Globalization: Proceedings of the International Congress in Shizuoka(the Musicological Society of Japan ed.) 2002
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American Speech 79.4
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『新・国際政治経済の基礎知識』(田中明彦,中西寛(編))(有斐閣ブックス)
外交フォーラム 1月号
郷土の先人に学ぶ 第5集(奄美群島日本復帰50周年記念「郷土の先人に学ぶ」刊行委員会編)
新・国際政治経済の基礎知識(田中明彦,中西寛(編))(有斐閣ブックス)
静岡大学研究報告(教科教育学篇) 35
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静岡大学研究報告(人文・社:会科学篇) 54
国語学 55.3
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都大論究(東京都立大学国語国文学会) 41
小笠原の人文と自然-人と自然の共生をめざして-(東京都立大学小笠原プロジェクト)2003
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小笠原研究年報(東京都立大学小笠原研究委員会) 27
月刊日本語 195
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日本海ノ東アジアの地中海(樫書房)
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日本海沿岸の地域特性とことば一富山県方言の過去・現在・未来(桂書房)
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月刊日本語 194
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月刊日本語 193
言語 33.1
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日本語諸方言に見られる中間言語的変異の研究-言語変異理論の立場から-
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日本語研究(東京都立大学国語学研究室) 24
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Presentation at the Ogasawara Symposium 2004
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Paper presented at, NWAVE 33, Ann Arbor.
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太平洋芸術祭と南洋踊りに関する研究会、於:小笠原村父島地域福祉センター
小笠原研究最前線
第111回変異理論研究会
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日本語教育に役立つ日本語教育文法(北海道大学)
Some Foreigners and their Contributions to Japanese Culture. (HIF Hakodate)函館
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The Disappearing Japanese Language Variety of the "Westerners" of the Bonin (Ogasawara) Islands (「環太平洋の『消滅に瀕した言語』にかんする緊急調査研究」
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Folia Linguistica Historica 26
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追想・末次一郎 : 国士と言われた男(那覇 : 末次一郎先生沖縄県顕彰事業期成会)
季刊I-Bo 10
裏声とその活用を視点としたジェンダーの研究(平成13-14年文部科学省研究費補助金成果報告書(基盤研究C-2 研究代表者 : 村尾忠廣)
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地域言語(地域言語研究会) 15
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月刊日本語 192
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月刊日本語 191
月刊日本語 190
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月刊日本語 189
月刊日本語 188
朝倉日本語講座9言語行動(朝倉書店)
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小笠原研究年報 26
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スクリプト依存型のコミュニケーション行動の類型とその運用能力の習得
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The Disappearing Japanese Language Variety of the "Wbsterners" of the Bonin(Ogasawara)Islands(環太平洋の『消滅に瀕した言語』にかんする緊急調査研究 科研費報告書A4-023)
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応用言語学事典(研究社)
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Attitudes Towards Ecotourism Among Lodging Owners on Chichijima
科研費会議の発表, 下田, February 3
Presentation at the Anglo-Japanese Joint Project on Japanese Diplomacy in the 1950s, August 28, Cambridge University
Presentation at the Seventh Annual Asian Studies Conference Japan, June 21, Ichigaya Campus, Sophia University, Tokyo
Presentation at the October Meeting of the Asiatic Society of Japan, October 20, Tokyo
日本方言研究会第77回研究発表会発表原稿集
第105回変異理論研究会(大津合宿)
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日本語諸方言の中間言語的変異に関する研究会
Kansai Time Out No.316(June)
伊豆新聞
聖教新聞 8
A Multilingual, Multiethnic and Multicultural Community in Japan. (Asiatic Society of Japan).Tokyo
The Multilingual, Multiethnic and Multicultural Bonin (Ogasawara) Islands(HIF Hakodate). 函館
国際日本文化研究センターシンポジウム、Observing Japan fiom Within 内側から見た日本-在住外国人研究者の視点. 京都
実践女子大学講演会
小笠原学ことはじめ
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環太平洋の『消滅に瀕した言語』にかんする緊急調査研究 科研費報告書A4-015
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現代日本語の音声・語彙・意味・文法・談話における変異と日本語教育
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21世紀の方言学
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Presentation at the Second Open Symposium on the Language, History, and Society of the Ogasawara (Bonus) Islands, Japan, August 29-31, Chiki Fukushi Center, Chichijima, Ogasawara
International Congress of the Musicological Society of Japan, Granship (Shizuoka city)
第2回「小笠原諸島の言語・歴史・社会」に関する公開シンポジウム
第2公開シンポジウム「小笠原諸島の言語・歴史・社会」
第98回変異理論研究会
東京新聞
日本手話学会
第20回DBWbst研究会
(北海道国際交流センター)函館
Tourism Management 投稿査読中
Asia Pacific Journal of Tourism Research 投稿査読中
Tourism Management. (under consideration)
Asia Pacific Journal of Tourism Research (under consideration)
立教大学観光学部紀要 7 (in press)
静岡大学教育学部研究報告(人文社会科学篇) (2005予定)
沖縄タイムス
Tourism Management (投稿査読中)
Asia Pacific Journal of Tourism Research (投稿査読中)