研究課題/領域番号 |
14390053
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
水口 憲人 立命館大学, 法学部, 教授 (60047371)
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研究分担者 |
佐藤 春吉 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70247807)
中島 茂樹 立命館大学, 法学部, 教授 (10107360)
篠田 武司 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (20115405)
松葉 正文 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (30140114)
小関 素明 立命館大学, 文学部, 教授 (40211825)
山口 定 立命館大学, 政策科学部, 教授 (40046991)
西川 長夫 立命館大学, 国際地域研究所, 教授 (00066622)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 公共性 / 公共政策 / 国民国家 / 公共圏 / ハーバーマス / アーレント / 市民社会 / 民主主義 / 公共空間 / 市場 / 国家 / 主権 / 公 / 社会科学 / 人文科学 / 正義 / 公正 / ガバナンス / アソシエーション / グローバリゼーション |
研究概要 |
今日の公共政策システムの再編の背後には、グローバリゼーションの急進展とそれへの対応、国民国家の限界を超える先端的諸問題への対応の必要性と不可避性、情報化社会の出現と個人主義並びに多文化主義分化の浸透などの世界史的転換期の諸様相があり、それらの大テーマへ自覚的対応と越境的論議の不可避性を考えるとき、既成の学問諸分野の分立を前提とする対処では限界があることが時とともに明白になりつつある このような課題に対処するために、「まともな社会が存続しうるためには、時代にふさわしい『公共性』が構築されねばならない」という視角から、「新しい公共性をめぐるフロンティア、とりわけ芽生えつつある新しい動向を解明し、人文・社会科学諸領域からの解答を試みる」というのがわれわれの問題認識であった。 立命館大学人文科学研究所の2000年度におけるプロジェクト研究に端を発する本研究プロジェクトは、合宿での研究会を含め、ほぼ月1回のペースで研究会を開催し、すでにその研究成果の一端として、山口定ほか編『新しい公共性-そのフロンティア』(有斐閣、2003年)(立命館大学人文科学研究所の研究叢書第16輯)を編集刊行することができた。本研究成果報告書では、これらの研究活動をふまえ、まず、「序章」において、「公共性」論をめぐる論点と問題状況、求められる「新しい公共性」の理念・規準を方法論的に明らかにし、そのうえで、「第一部 公共性論の新しい課題」では、戦後民主主義と公共性論をめぐる状況と課題、ハーバーマスの視点を交えてのアーレントと公共空間の思想、憲法学および歴史学と公共性論をめぐる理論分析を行い、「第二部 公共政策システムの再編と新しい公共空間の形成」では、都市の位相、ガバナンスと市民社会の公共化、現代日本経済における市民社会と企業社会、戦後憲法体制と空間論としての沖縄問題、途上国における「公共性」問題の分析・検討を行い、その研究成果をまとめることができた。
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