研究課題/領域番号 |
14401024
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
私市 正年 上智大学, 外国語学部, 教授 (80177807)
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研究分担者 |
清水 学 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (60282373)
川島 緑 上智大学, 外国語学部, 教授 (50264700)
小牧 昌平 上智大学, 外国語学部, 教授 (30195838)
東長 靖 東京大学, 大学院・アジアアフリカ地域研究研究科, 助教授 (70217462)
赤堀 雅幸 上智大学, 外国語学部, 助教授 (20270530)
小林 寧子 南山大学, 外国語学部, 助教授 (60225547)
栗田 禎子 千葉大学, 文学部, 教授 (10225261)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2002年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 民衆 / 宗教運動 / スーフィズム / 聖者崇拝 / 民主化 / イスラーム主義運動 / テロリズム / シャリーフ崇拝 / 民衆運動 / イスラーム教育 / スーフィー教団 / コーラン学校 / プサントレン / シャリーフ / NGO |
研究概要 |
本報告は、現代イスラーム運動や民主化問題の背後にある民衆の役割と宗教運動について、歴史性と現代的諸状況とを総合的に比較しながら、その実態の分析を行なった調査・研究の成果概要である。東長と私市は、スーフィズムと聖者崇拝の原理と思想的本質の分析をすることによって、それが民衆イスラームを包含する多元的性格を有していることを解明した。小牧と川島は、それぞれ遊牧社会のアフガニスタンと農耕社会のフィリピンを事例にして、近代から現代初頭に関する新資料の調査、解読により、近代以降の当該社会の民衆がナショナリズムやイスラーム政治思想の形成に重要な役割を果たしていることを明らかにした。栗田は現代スーダンを事例に、イスラーム復興と民主化への動きにおいて民衆の担う役割を分析した。小林はインドネシアにおける宗教法改正案を分析し、その背後に民衆の「市民社会的権利」を拡大する努力を見出した。清水と赤堀の成果は、それぞれ中央アジアのイスラーム運動とエジプトの遊牧民を事例にして、地域ごとに異なるイスラーム運動の多様性および遊牧社会のイスラーム価値観の変容を明らかにした。両者の成果はステレオタイプ的イスラーム理解に対する鋭い批判であり、この視点こそ「民衆と宗教運動」の研究の意義、イスラーム社会を相対的に理解する重要性を示しているといえよう。また私市「北アフリカ・イスラーム主義運動の歴史」は、大衆に支えられた社会運動としてのイスラーム主義運動の総括的研究である。本研究プロジェクトを効率よく推進するため、高橋圭(研究協力者)が「民衆と宗教運動」に関する文献リストを作成した。また、民衆が関与するNGO活動の重要性にかんがみ、岡戸真幸(研究協力者)がエジプトの同郷者集団の調査を実施した。
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