研究課題/領域番号 |
14401027
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
菊池 誠一 昭和女子大学, 生活機構研究科, 助教授 (40327953)
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研究分担者 |
大沢 眞澄 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (70019462)
高瀬 要一 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・文化遺産研究部, 主任研究官 (00090374)
杉山 洋 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・文化遺産研究部, 主任研究官 (50150066)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
2004年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | ベトナム / タインホア省 / 史跡整備 / 王城 / 発掘調査 / 三次元計測 / 陶磁器 / 胡朝城 / 都城 / 国際情報交換 / 都城遺跡 |
研究概要 |
ベトナムのタインホア省に存在する15世紀の王城跡、胡朝城(Thanh Nha Ho)の発掘調査と史跡整備計画の策定を目的に、以下の具体的調査を実施し、成果をえることができた。 1.胡朝城の1/500の測量図を作成した。 2.北門をレーザースキャニング装置を利用した三次元計測を実施し、正確な数値を提出した。この数値は、今後の保存修復にあたり、基礎データとなるものである。 3.城壁の現状を調査するため、東西南北4面の城壁の写真撮影と現状の様子を記録し、今後の整備にむけた基礎資料をえた。 4.城壁に使用されている石材の分析地球化学的基礎研究と地質学的調査を実施した。その結果、石灰岩の使用が判明した。また、石材の石切場の現地調査を実施し、その可能性のある地点を確認した。 5.胡朝城を今後復元整備するために、遺跡全体を見通すことのできる恒久的な測量基準点を設置した。外周城壁上の四隅に真鍮生基準点4点、東西南北の各門上にコンクリート釘基準点4点、計8点の基準点を新設した。 6.正殿跡と考えられる地点に4カ所のトレンチを入れ、発掘調査を実施した。その結果、各トレンチとも建築遺構の一部と14〜15世紀のベトナム陶磁器や中国陶磁器などの遺物を検出した。発掘調査の結果、地下に比較的よく遺構が保存されており、今後の史跡整備にあたっての基礎的情報をえることができた。なお、検出遺構は、15世紀の王城築城段階にともなう遺構と判断された。
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