研究課題/領域番号 |
14401035
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
臨床看護学
|
研究機関 | 大阪市立大学 (2004-2005) 大阪市立大学看護短期大学部 (2002-2003) |
研究代表者 |
友田 尋子 大阪市立大学, 医学部, 教授 (30237135)
|
研究分担者 |
高田 昌代 神戸看護大学, 看護学部, 教授 (50273793)
誉田 貴子 大阪市立大学, 看護短期大学部・看護学科, 助手 (60321139)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
|
キーワード | Domestic Violence / 看護教育 / DV防止・支援プログラム / 現任教育 / 医療機関 / スクリーニング / ドメスティック・バイオレンス / 国際情報交換 / アメリカ合衆国 / トレーニング / DV |
研究概要 |
2002年は、マサチューセッツ州のDV防止・支援プログラムによる看護教育の現状を把握するため、諸外国の文献検察を実施した。また、アメリカのDV防止に関する変遷と現状を把握するために渡米した。また、わが国の現状を明らかにするための調査方法の検討と調査プロトコールを作成した。 2003年は、マサチューセッツ州のDV防止・支援プログラムの現状と問題点を把握するため、二度目の渡米をした。DV被害者が必要としている医療機関における援助を提供するために、DVの早期発見および介入できる能力の育成についての取り組みを、マサチューセッツ州およびカリフォルニア州から学び、わが国の看護職を対象としたDV防止・支援プログラムの開発の検討を行った。わが国の看護教育現場でDVに関する教育はどのようになっているのかといった現状の把握(全国の看護・助産・保健関係の教育機関291校、教育者792人を対象に、調査票による郵送調査を実施)、必要とされているプログラム内容の検討と課題を検討した。これらの調査結果は報告書としてまとめ、全国の看護・助産・保健関係の教育機関に発送した。 2004年は、研究班で開発したプログラムを用いて、日本の主要な箇所(大阪、東京、福岡、北海道)で医療系教育者および指導者(200名)を対象に、DV防止・支援のためのトレーニング研修を開催した。これらは開発プログラムを用いた試験段階であることを受講者へ事前告知し、調査協力を得たうえで、プログラムの実施、実施後の評価を行い、それらを分析・検討した。 2005年は、2004年度の受講者約200名を対象に、DV防止・支援プログラムのためのトレーニング研修を受けたそのままの内容と方法で、各職場、教育機関で受講者が実施してもらった。実施した結果報告を調査票にて郵送を依頼し、結果の分析および検討を行い、改訂版に取り組んだ。同時に、アメリカで広く用いられているDV防止・支援マニュアルを邦訳し出版し、渡米でかかわったプログラム紹介を行った。 研究班の開発した最終版のDV防止・支援プログラムは、幾度かの検討を重ねることにより作成が本年度をもって終了した。これらは、報告書として配布するときにCD-R化し、全国の看護・助産・保健関係の教育機関に発送する。改良を重ねる必要性を残しているが、教育現場で学生教育に、卒後教育として現任看護師等に、広く一般的に用いられることで、ケア受益者および提供者の双方に寄与する。
|