研究課題/領域番号 |
14402022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
向 伊知郎 (2004) 愛知学院大学, 経営学部, 教授 (20308761)
武田 安弘 (2002-2003) 愛知学院大学, 経営学部, 教授 (10064817)
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研究分担者 |
権 泰殷 名古屋外国語大学, 現代国際学部, 教授 (70121358)
木村 敏夫 流通科学大学, 情報学部, 教授 (80310580)
田代 樹彦 名城大学, 経営学部, 教授 (90268061)
林 慶雲 名古屋文理大学, 情報文化学部, 助教授 (50242805)
井戸 一元 名古屋外国語大学, 現代国際学部, 教授 (30193535)
武田 安弘 Aichi Gakuin University, Faculty of Management, Senior Professor (10064817)
飯島 康道 Aichi Gakuin University, Faculty of Management, Professor (90244813)
KATO Masahiro Ryukoku University, Faculty of Management, Professor (20233819)
荒鹿 善之 名古屋経済大学, 経営学部, 助教授 (60300183)
遠藤 秀紀 中部大学, 経営情報学部, 講師 (40319398)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2004年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2003年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 国際会計基準審議会(IASB) / 国際的統一 / 中小企業会計基準 / 連結会計基準 / 概念枠組み / 会計基準の国際的統一 / 国際会計基準審議会 / 比較会計 / 連結財務諸表 / EC会社法指令 |
研究概要 |
本研究は、国際会計基準審議会(IASB)が進める会計基準の国際的統一について、(1)世界各国が会計基準の統一にどのように対応し、どのように現在の会計基準および会社法における計算規定を改訂し、その際どのような問題が生ずるかについて調査分析し、(2)会計基準の統一が各国の会計制度と会計実務(広く社会)にどのような影響を与えるかについて、各国の会計環境との関連から、その特質と問題点を明らかにし、および(3)わが国における会計基準の国際的統一に対する対応について提言を行うことを目的としている。 本研究は、欧州、北米、東アジア、およびオセアニアの経済ブロックを中心に、研究分担者が複数の国を担当し、実際に現地に赴き、資料収集およびインタビューを行うことによって、現地の実態調査を行うのと同時に、各国における会計基準の統一に向けての動向と課題について研究を行った。 本研究では、次のことが明らかになった。 (1)会計基準の国際的統一は、会計先進諸国の一部の国を除いて、IASBの会計基準を継受する形で行われている。IASB会計基準の継受国において、IASBの会計基準に対する批判は比較的少ないが、企業経営者および会計実務の担当者におけるIASB会計基準の適用上の問題についての理解度の低さが問題である。 (2)会計先進諸国では、IASBとの共同プロジェクトを通して、IASB会計基準と自国の会計基準との統一に尽力している。一方で、会計実務においてIASBの会計基準を適用する企業の数はあまり増加せず、特にアメリカ証券規制の改正が待たれる。 (3)IASBの会計基準と自国の会計基準との統一は、比較的小さな規模の企業に適用上の問題を生じさせる。そこで、多くの国で、中小企業向けの会計基準が設定されている。その際、さまざまな角度からのダブル・スタンダード問題が生じている。 (4)中小企業と大企業との間での会計基準の不整合を解決し、情報利用者が納得できる会計基準を設定し、かつ国際的に統一された会計基準を受け入れるために、各国の会計基準設定機関は、IASBのものと調和した概念枠組みを構築している。これが各国の会計基準を設定する基礎としての役割を果たすが、その内容には、各国の特異な会計環境が考慮されていない。
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