研究課題/領域番号 |
14402042
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
杉原 利治 岐阜大学, 教育学部, 教授 (70092939)
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研究分担者 |
大藪 千穂 (大薮 千穂) 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (10262742)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ライフスタイル / 情報 / 持続可能な社会 / 伝統 / アーミッシュ / マオリ / アボリジニ / 持続可能 / 持続可能性 / 教育 / 環境 / 多様性 |
研究概要 |
日本やアメリカなどの先進国は、資源・環境問題などの諸問題に直面している。これらを解決し、持続可能な社会を展望する糸口を得るために、世界の伝統的ライフスタイルに着目し、それらがどのように維持されているかを情報との関係から明らかにする研究を行った。調査は、アメリカのアーミッシュ、オーストラリアのアボリジニ、ニュージーランドのマオリについて行い、日米両国の場合と比較した。その結果、現代文明から距離を保っているアーミッシュの場合、宗教的規範が彼らの情報活動を大きく規定しており、それによって、アーミッシュはアイデンティティと文化的価値を守り、伝統的ライフスタイルを維持していることが明らかとなった。それに対してマオリは、西洋のライフスタイルを大幅に取り入れ、西欧文化にす早く適応したが、彼らの伝統的ライフスタイルと文化的価値も失われてしまった。その反省から、アイデンティティの復活とマオリ文化の復興を、教育やマスメディアをとおして行ってきている。なかでも、彼らの伝統的価値観を、資源・環境の管理や持続可能な社会の構築へと結びつけようとする動きは注目される。また、アボリジニは、西欧の文化価値に対して、いまだ受動的に同化するケースが多く、ライフスタイルを自ら決定するには至っていない。しかし、彼らに対して、電子メディアと教育による新しい情報管理の試みが始まっており、今後、彼らのライフスタイル決定に寄与する可能性は大きいと考えられる。一方、日米両国の場合は、消費社会の進展とともに、伝統的ライフスタイルは大きく衰退した。特に、近年の情報化は、人々にアイデンティティの喪失と生活への不安感をもたらしている。したがって、先進諸国においても、やはり、情報の主体的管理が強く求められている。すなわち、意図的、系統的な情報管理がどのように行われていくかが、今後、持続可能なライフスタイル、そして、持続可能な社会の成否を決定すると考えられる。
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