研究課題/領域番号 |
14403012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
掛川 武 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60250669)
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研究分担者 |
中沢 弘基 (中澤 弘基) 独立行政法人物質・材料研究機構, フェロー (80333780)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2002年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | イスア / グリーンランド / 初期地球 / 海洋化学 / リンのサイクル / 初期生命 / リン / イスア地域 / 二酸化炭素 / 枕状溶岩 / 縞上鉄鉱層 / 有機炭素 / 有機-金属複合体 / 縞状鉄鉱層 / 縞状鉄鋼層 / 二酸化炭素分圧 / 始生代 |
研究概要 |
本研究課題は、平成14年度に採択された。グリーンランド・イスア地域を対象に調査研究するものである。グリーンランド・イスア地域には地球最古の地層が広く存在する。地層の中には、38億年前の海洋で形成された地層も存在する。それらを用いて38億年前の海洋化学組成を復元するのが研究の目的である。また、イスア地域から採集された岩石の化学分析を通して最古の生物活動と当時の海洋化学組成との関係を検討することも目的に含まれる。グリーンランドイスア地域で3年にわたり地質調査・試料の分析を行った。ここでは東北大学の学生2名、教員2名が携わって調査研究した。コペンハーゲン大学との共同研究という事で調査は進められローシング博士の多大な支援をいただき調査自身は問題なく行えた。岩石を研究する上でのスタンダードな分析手法から、X-ray Scanning microscopeを用いた最新鋭分析も行った。その結果、38億円前の海洋のリンや炭酸塩に関する新しい知見を得て成果発表を行えた。38億年前の生命活動に関する新しい証拠も発見できた。 38億年前の海洋環境と類似する場が現在の陸上温泉や海底熱水系に存在すると仮説をたて、そうした「Modern Analog」の研究も同時進行で行った。また、フィールドで得られたデータを室内実験に応用し、初期地球環境での有機系分子の安定性(生命の安定性)を議論する研究も行った。 科学的な成果のみならず、科学雑誌やNHKスペシャルにも我々の研究の一端が紹介された。これによってパブリックアウトリーチも促進された。各種招待講演でも研究内容を公表してきている。
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