研究課題/領域番号 |
14403013
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
平島 崇男 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90181156)
|
研究分担者 |
小畑 正明 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20126486)
森 健 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80125963)
広井 美邦 (廣井 美邦) 千葉大学, 理学部, 教授 (40019427)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2002年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
|
キーワード | 地下深部物質 / グラニュライト / ザクロ石橄欖岩 / エクロジャイト / 部分溶融 / ボヘミア山塊 / チェコ共和国 / 流体包有物 / グラニュライ / ザクロ石かんらん岩 |
研究概要 |
平成14年〜平成16年までに計3回、チェコ共和国のボヘミア山塊において、海外共同研究者(M.Svojtka, P.Jakes)の協力を得て、かんらん岩、酸性-中性グラニュライト、泥質片麻岩やグラニュライト中の多様な化学組成を示すノジュール類などの採集、それらの野外での産状を詳細に観察した。 ボヘミア山塊で採集した試料の室内研究から以下の成果を見出し、平成15年度の日本地質学会年会で以下の5件の講演を行った:1)グラニュライトの最高圧力値の再検討(平島他)、2)Nove Dvory産の超高圧エクロジャイトの岩石学(中村他)、3)Plesovice産ざくろ石カンラン岩の変成史(苗村地)、4)高温化における不均質拡散組織の意義(臼杵他)、5)せん断応力に起因するAl2Si05鉱物の転移反応の発見とその意義(広井他)。2)のNove Dvory産の超高圧エクロジャイトの研究は平成16年(2004年)にJournal metamorphic petrology誌に受理・印刷された。平成16年度には、6)Ktis産kinzigiteやミグマタイトの岩石学、7)Horni Bory産石灰質変成岩の岩石学、8)Mohelno産ペリドタイトの岩石学などで新たな成果を得た。平島は平成16年8月の第32回万国地質学会(フィレンツェ)に参加し、地下深部ダイナミクスに関する公演を行うと共に、内外の研究者と意見交換を行った。 流体包有物の研究では、Horni Bory産石灰質変成岩から複数ステージの形成を示唆する流体包有物を見つけた。また、日本の三波川産エクロジャイトから始めて流体包有物を発見し、その組成の同定と形成時期の推定を行った。平成16年3月には、M.Svojtkaを本科研費で京都大学に招待し、廣井美邦を交えて研究成果発表会を開催した。平成17年3月にも成果発表会を行い、次年度以降の研究計画を議論した。
|