配分額 *注記 |
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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研究概要 |
台湾集集地震における詳細調査と詳細分析の結果,得られた知見を以下にまとめる. (1)PC斜張橋の地震被害分析と耐震性評価 台湾地震で被災したPC斜張橋の集鹿大橋を対象に,詳細な地震被害分析により,過去に世界的にも地震経験の無いPC斜張橋の耐震性能を評価した.本橋は橋脚基部のみならず,主塔や主桁が損傷したことや斜材のケーブルが定着部から抜け出すなど,耐震設計上問題のある損傷が生じたことから,現地測量結果や詳細図面を使い,橋梁管理者とのヒアリング結果や地盤の常時微動計測結果も反映した3次元非線形動的解析による詳細分析を行った. (2)桁衝突解析 桁衝突現象を伴って落橋に至った13径間単純桁橋の長康橋を対象に,非線形動的解析による桁衝突現象のシミュレーションと被害分析を行った.橋台部の抵抗特性は実際の損傷形態を考慮し,せん断抵抗バネモデルを構築した. (3)橋台の水平抵抗を考慮した新たな耐震補強工法の提案 桁衝突現象を伴う被害分析から得られた橋台部の抵抗特性とモデル化に関する知見を既設橋の耐震補強設計に応用し,橋台の変位拘束効果を支承や橋脚の設計に反映する場合の効果を検討した.本工法は間詰材の充填と橋台の変位拘束効果により,橋脚天端の変位を小さくでき,河川内などの補強規模の低減を図るものである.
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