研究課題/領域番号 |
14404008
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
建築構造・材料
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鏡味 洋史 (2004) 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70016476)
鏡味 洋史 (岡田 成幸) (2002-2003) 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50125291)
|
研究分担者 |
岡田 成幸 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50125291)
高井 伸雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10281792)
清野 純史 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00161597)
和藤 幸弘 金沢医科大学, 救急医学講座, 助教授 (90211680)
石山 祐二 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70241362)
鏡味 洋史 Hokkaido University, School of Engineering, Professor (70016476)
AOKI Noriaki University of Texas, School of Health Information Sciences, Associate Professor
SMITH Jack W. University of Texas, Health Science Center, Associate Dean
DUNN Kim University of Texas, Health Science Center, Associate Professor
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | 人的被害 / 建物破壊パターン / 災害医学 / シミュレーション / 兵庫県南部地震 / イラン・バム地震 / GIS / データベース / イベントツリー解析 |
研究概要 |
当研究は、地震発生時の建物倒壊に伴う死者発生メカニズムを明らかにし、防止のための建築行為、救出行為・医療行為の効果的対策指針を与えることを目的としたものである。研究代表者は平成14年〜平成16年9月まで、岡田成幸(北海道大学大学院工学研究科・助教授)が執り行っていたが、研究の途次、名古屋工業大学への異動に伴い、事務手続き上、代表を残務期間の平成16年10月〜平成17年3月については分担者であった鏡味に交替し、岡田は分担者として引き続き研究に参画した。被災建物内での死者発生メカニズム解明のためのデータベース構築のために、建物の被害定義を死者発生の観点から再定義し、それを建物破壊パターンチャートとして視覚化し、それを整理の軸に、兵庫県南部地震の木造建物被害と死者のデータ及びコジャエリ地震のRC造建物被害と死者のデータとをデータベースに再構築した。コジャエリ地震では、被災地で死体検案を行っていないので医学的データは当局を介して入手することが出来ないため、被災当事者からのヒアリングでデータ入手することを試み、その手段として建物被害パターンチャートを併用した調査シートを作成し用いた。これにより、住居ごとに建物構造、被災度、居住者の生死・負傷割合、負傷場所等を建物・医療の知識のない住民から、効率的に聴取することが出来た。バム地震でも同様の方法により関連データの入手を行った。これらのデータベースを基に、死者発生のメカニズムを追った死者予測モデルを構築した。本研究成果は上記のごとく、死者発生解明のために工学-医学の両域に必要なデータ入手の方法とデータベース化への整理方法を具体的に示し、そしてそのデータを基に予測精度が高く、かつ死者低減のための対策効果評価やSAR意思決定情報への応用が期待される死者発生数予測モデルを提案することが出来た。さらに、想定被害評価のための簡便モデルも併せて提案することが出来た。
|