研究課題/領域番号 |
14405013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
荒谷 邦雄 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 助教授 (10263138)
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研究分担者 |
松本 忠夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90106609)
岩田 隆太郎 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (90213298)
近 雅博 (近 政博) 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教授 (00211912)
北出 理 茨城大学, 理学部, 助教授 (80302321)
前川 清人 富山大学, 理学部, 助手 (20345557)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2004年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2003年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2002年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 食材性昆虫 / 系統生物地理 / ミトコンドリアDNA / 16srRNA遺伝子 / 共生 / 北半球 / 温帯林 / 隔離分布 / 16srRNA / 16_<sr>RNA |
研究概要 |
平成14年度は、計画当初は北米大陸(アメリカ、およびメキシコ)の温帯林での野外調査の実施を予定していたが、現地研究機関との事前打ち合わせの過程で、テロ活動の余波に伴う危険性があると判断されたため、調査実施地域の変更を余儀なくされた。そこで、安全に渡航でき現地協力体制も確立されていた台湾(中部の山岳地帯)、およびラオス(北東部の山岳地帯)を調査研究対象地域として、それぞれ11月上旬と3月上旬に現地調査を実施した。平成15年度はまず、初めてのヨーロッパ地域として、イギリス(連合王国)とスイスの温帯林での現地調査を8月に実施した。両国では野外調査に加えて、平成15年度に現地調査を予定していたミャンマーをはじめヒマラヤやインドシナ、東アジア各地の動植物標本が多数所蔵されていることで有名な大英自然史博物館とジュネーブ自然史博物館を訪問し、所蔵されている食材性昆虫類に関する調査も行った。続いて、10月下旬には日本のファウナと関連の深い韓国(中部の山地)を、また、11月下旬には東アジアのファウナとヒマラヤのそれをつなぐ地域としてミャンマー(北部の山岳地帯)をそれぞれ調査研究対象地域として、現地野外調査を実施した。平成16年度はまず、テロ活動の余波のため、初年度の調査実施予定を延期していた北米大陸(アメリカおよびメキシコ)の温帯林での野外調査を8月上旬に、続いて8月下旬にオーストリアの温帯林および北欧のユーラシア北限の温帯林における野外調査を実施した。オーストリアでは野外調査に加えて、世界各国の動植物標本が多数所蔵されていることで有名なウィーン自然史博物館を訪問し、所蔵されている北半球の温帯林産の食材性昆虫類の標本に関する調査研究も行った。さらに12月下旬にはヒマラヤ地域の調査としてネパールの温帯林での野外調査を実施した。野外調査地では、参加者全員が各種食材性昆虫類の標本採集、生息木材に関するデータ収集と分析用サンプルの採取、シロアリやゴキブリに関する社会構造や巣中の同居昆虫群集に関する調査を行った。 さらに、平成14年度から3年間にわたる現地調査によって蓄積された標本やサンプルを用いて実施した分類学的な再検討や、16srRNA遺伝子を中心としたDNA系統解析、脂肪体内の共生バクテリアの16srRNA遺伝子解析の比較に基づく分岐年代の推定、各種食材性昆虫の行動や生態的な特性を加味した系統進化に関する考察、等に基づいて、研究代表者、および分担者がそれぞれの研究テーマに関する研究成果を総合的に取りまとめた。
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