研究課題/領域番号 |
14405021
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
人類学(含生理人類学)
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研究機関 | 佐賀大学 (2004-2005) 佐賀大学(医学部) (2002-2003) |
研究代表者 |
埴原 恒彦 佐賀大学, 医学部, 教授 (00180919)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 現生人類 / 頭蓋形態 / 歯冠形態 / 形態変異 / 形態分化 / 形質人類学 / 多様性 / 頭蓋形態変異 / 頭蓋データベース / model-bound分析法 / model-bound法 |
研究概要 |
本研究では、現生人類集団に関する世界最大級の頭蓋形態データベースを作成することにより、現生人類の地理的変異、特異性、ならびに多様性を明らかにし、その進化過程を考察することを直接の目的とする。4年間の研究期間中、アメリカ合衆国のアメリカ自然史博物館(ニューヨーク)、フィールド博物館(シカゴ)に出張し、世界各地域の集団について、調査を行った。調査内容は、頭蓋及び歯の計測、非計測的データ収集である。この調査により、現在構築中の頭蓋形態データベースには世界の300集団以上が含まれ、総個体数は18000個体ほどのものとなった。しかし、集団によってはまだ個体数が少なく、統計学的信頼性は低いので、今後とも調査を実施する必要がある。分析に関しては、従来、多くの研究者が実施してきたmodel-freeと呼ばれる多変量解析法に対して、model-bound法とよばれる、一種のシミュレーション的な分析法、すなわち、集団の大きさ(人口)や移動、混血、あるいは形態の遺伝率を考慮した新しい分析法のコンピュータプログラムを組み、予備的な分析を行った。その結果、アフリカ集団の過去の人口が他地域に比べて多くなければ今日のアフリカ諸集団に認められる大きな変異を説明できないことが示唆され、また、この仮定に基づいて分析すると、形態においても遺伝的分析と類似した結果が得られることが明らかとなった。総合的に判断し、現生人類の起源に関してはアフリカ単一起源説で説明可能であり、また、形態学的にも、アフリカ単一起源説を支持することができる。
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