研究課題/領域番号 |
14405023
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
安藤 敏夫 千葉大学, 園芸学部, 教授 (30026588)
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研究分担者 |
三位 正洋 千葉大学, 園芸学部, 教授 (30093074)
上原 浩一 千葉大学, 園芸学部, 助手 (20221799)
國分 尚 千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助教授 (20282452)
渡辺 均 千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助教授 (80301092)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2003年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 分子系統分類 / 遺伝資源評価 / ナス科 / 国際研究者交流 / アルゼンチン |
研究概要 |
期間中に計3回のアルゼンチン自生地調査を行い、ナス科植物を合計224アクセション採集した。種子を得たものは126で、このうち74アクセションの種子を播種し、栽培特性と観賞性について評価した。34が発芽し、30が開花に至った。花と果実の特徴から20アクセションが観賞植物として有望であった。これらは無加温、無遮光の温室で栽培したが、耐暑性に優れ、耐寒性も十分であった。Lycium, Nicotiana, Nierembergia, Solanumなどが有望と思われた。 さらに、自生地調査中に採集した24属35種と外群2種のDNAから葉緑体DNAのtrnKイントロン領域とtrnT-L-F遺伝子間領域をPCR法で増幅して塩基配列を決定し、系統樹を推定した。得られた系統樹においてナス科は単系統であり、100%のブートストラップ値で支持された。分類学的に疑問の多かったSclerophylaxはナス科の姉妹群となり、独立したSclerophylacaceaeとする見解を支持した。ナス科はPetunioideae、Solanoideae、Nicotianoideae、Cestroideae、Schwenckioideaeの5亜科に相当する分岐群に分かれ、高い値で支持された。また、1)Benthamiellaはパタゴニア南部のクッション植物で、Fabianaに近縁とされていたが、Cestroideae亜科に属する、2)パタゴニア北部特産単型属のPantacanthaはBenthamiellaにきわめて近縁、3)LeptoglossisはSalpiglossisと近縁とされているが、Nierembergia, Bouchetiaと分岐群を形成する、4)Calibrachoaに形態的に近いPetunia patagonicaはFabianaに含まれるかきわめて近縁、の知見が得られた。
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