研究課題/領域番号 |
14406019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
大石 和徳 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教授 (80160414)
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研究分担者 |
森田 公一 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (40182240)
長谷部 太 長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (20253693)
熊取 厚志 長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (60244092)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | デングウイルス / 二次感染 / 血小板減少 / PAlgG / PAlgM / 重症度 / デング二次感染 / PAIgG / PAIgM / 血管透過性亢進 / VEGF / トロンボポチン |
研究概要 |
2002年から2003年にかけて、フィリピン、マニラのサンラザロ感染症病院において急性期デング二次感染と診断された78症例について末梢血血小板数、PAlgGおよびPAlgM値を検討した。WHOの診断基準に従って、78症例の重症度分類は40名がdengue fever(DF)で38名がdengue hemorrhagic fever(DHF)と診断した。43名の健常者と比較して、急性期のデング二次感染患者では有意に末梢血血小板数が低値で、PAlgGおよびPAlgM値は高値を示した。DF群とDHF群間ではヘマトクリット値増加率、PAlgG値およびPAlgM値はDHF群においてDF群のそれより有意に高値を示した。また、血小板数とPAlgG値およびPAlgM値は有意に逆相関を示した。血小板数が有意に急性期から回復期(4日後)にかけて増加するのに対して、PAlgG値およびPAlgM値は有意に高値から低値へと減少した。二次感染患者の急性期の血小板サンプル抽出液中に抗デングウイルスlgG, lgM抗体活性を認めた。また、ロジスティック分析でDHF群を予測する因子としてPAlgM値のみが有意に選択された。これらの結果は抗デングウイルス抗体を含むPlatelet-associated immunoglobulinは急性デング二次感染症の血小板減少のみならず、その重症度にも重要な役割を果たすことが示唆された。
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