研究課題/領域番号 |
14406029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村上 啓寿 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (00210013)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
2003年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2002年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | マラリア / 中央アフリカ薬用植物 / 抗マラリア伝承薬 / 薬剤耐性マラリア原虫 / フラボノールモノグライコサイド / フラボノイドC-グライコサイド / イリドイド / コンゴ民主共和国 / 中央アフリカ / コンゴ / 抗マラリア / 薬用植物 / 伝承薬 / フラボノイド配糖体 / 選択毒性 / 成分探索 |
研究概要 |
ガーナ共和国には平成14年度に調査に渡航し、南部の沿岸地域についてヒーラー(西洋薬は全く使用せず、薬用植物のみで病気の治療を行う医師の現地での呼称)および海外共同研究者随行のもと抗マラリア伝承薬用植物の調査を行い、最もマラリア治療に有望と推察される6種の薬用植物を入手した。また、コンゴ民主共和国には平成15年度に渡航し、コンゴ共和国との国境沿いの部族の集落の調査研究を海外共同研究者とヒーラーの随行のもとに実施し、有望と推察される抗マラリア伝承薬用植物を7種を入手した。また、コンゴ民主共和国ではマラリアと類似した原虫類であるアメーバー感染症の治療に利用されている伝承薬用植物5種も入手した。そして、これら18種の薬用植物についてin vitroでのマラリア原虫増殖阻害活性を検定したところ、15種に活性が確認された。さらに、マウスを用いたin vivo実験を行い、本実験で顕著な有効性が確認され、毒性が観測されなかった3種の薬用植物Euphorbia hirta, Hymenocardia acida, Morinda morindoidesについ活性成分の解明を行い、上記3薬用植物から活性本体として、フラボノールモノグライコサイド、フラボノイドC-グライコサイド、フェニルプロパノイド縮合型イリドイド類を単離した。これら3種の化合物は、従来の抗マラリア薬とは全く化学構造上の特徴が異なっており、しかも薬剤耐性マラリア原虫に対しても有効であることから、極めて有意義な知見であると考えられる。
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