研究課題/領域番号 |
14406030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境系薬学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
小松 かつ子 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (50225570)
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研究分担者 |
服部 征雄 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (40126545)
東田 千尋 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助手 (10272931)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 薬用資源 / 漢薬 / 分子系統学 / 品質評価 / 痴呆 / C型肝炎ウイルス / 国際研究者交流 / モンゴル:中国:タイ / 地方 / エスロトジェン / HlV |
研究概要 |
1.品質 (1)モンゴル産Glycyrrhiza uralensis根のglycyrrhizin、glycycoumarinの含量は中国産野生甘草にほぼ匹敵したが、フラバノン類とカルコン類が低かった。 (2)中国産Ephedra属8種の核18S rRNA、葉緑体trnK遺伝子の塩基配列には5タイプがあり、これと比較して茎が巻くモンゴル採集品をE.sinicaまたはE.przewalskii×E.sinicaと同定した。 (3)タイ産Curcuma longaの上記2遺伝子の配列は日本産の同種と相同、C.zedoariaは1塩基の挿入があり、C.aromaticaは明らかに配列が異なった。3種の生薬のcurcuminoids組成は日本、中国、インド産の同種と異なった。 2.薬理作用 (1)Aβ(25-35)誘発神経障害モデルで、Astragalus mongholicus根のメタノールエキス及びAstragaloside類は有意な軸索伸展とシナプス再形成作用を示した。同エキスはアルツハイマーモデルマウスで記憶学習障害改善作用を示した。 (2)Curcuma longa、C.wenyujin、C.phaeocaulis根茎のメタノールエキスはiNOS由来のNO産生の抑制作用とeNOS由来のNO産生の増強作用を示した。C.phaeocaulisエキスはアジュバント関節炎モデルマウスの肢の腫脹と血清中の炎症マーカータンパク質の発現を有意に抑制した。 (3)タイ産Coleus parvifolius地上部及びThevetia peruviana葉にHIV-1インテグラーゼ阻害作用等を見出し、活性成分としてロズマリン酸類及びブラバノン類を同定した。 (4)タイ産Phyllanthus reticulatus、Willughbeia cochinchinenesis、Spatholobus harmandiiメタノールエキスに強いC型肝炎ウイルスRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害活性を見出した。
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