研究課題/領域番号 |
14510009
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
竹内 章郎 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (60216843)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | 障害者 / 商業的優生学 / 差別 / 生命の質 / 近代主義的倫理学 / 二種類の「何故」 / ケア / 機会の平等 / 生死 / 具体 / 抽象 / 平等 / 人間学 / 機会 / 弱者 / 重度障害者 / コミュニケーション / 生殖医療 / 生命倫理 / 優生学 / 出生前診断 / ガイドライン / 能力の共同性 / 新自由主義 / 不平等 / 社会福祉法人 / 支援者支給制度 |
研究概要 |
(1)この研究により、障害者(障害を持つ人)の存在と生命自体とを、強力に肯定するQOL(生命の質)の新たな本質的カテゴリーを捉えることができた。 (2)また、新たな優生学、すなわち商業的優生学に関する本質的カテゴリーを把握し、またこの優生学の新たな諸問題も提示した。その結果、障害者を尊重しまたケアするオリジナルな観点をも捉えることができた。同時に、新自由主義的な不平等概念を批判することができ、また、能力や他者の援助をも機会概念の内に含み得る新たな機会の平等も特定することができた。 (3)こうした主題に関する研究によって、障害者差別に反対する議論は、徐々に、新たなものに革新されてきている。というのは、本研究は、かの差別の内的な本質-つまり、能力不全やハンディキャップの近代主義的観念-とこうした差別の原因を明らかにしてきたからである。 (4)通常の倫理学と障害者を位置づけた新たな哲学的人間学との関係を明らかにすることを通じては、また、二種類の「何故」を問う倫理的問いに関する根本的な観念を提供することができた。 (5)この二種類の「何故」とは、事柄の原因を問う「何故」と、事柄の正当化もしくは非正当化を図る「何故」である。
|