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ドイツ観念論再構築に向けた地盤形成的研究-フィヒテ・ヘーゲル関係を基軸として-

研究課題

研究課題/領域番号 14510013
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 哲学
研究機関広島大学

研究代表者

山内 廣隆  広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20239841)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードドイツ観念論 / フィヒテ / ヘーゲル / 新ヘーゲル主義 / 主観性 / 実践的自然哲学 / 人間中心主義 / 環境 / マイヤー・アービッヒ / 自然と和解への道 / ディープ・エコロジー / シェリング / ドイツ観念論と現代 / 絶対者と反省 / フィヒテとヘーゲル / 精神と自然 / 自我 / 絶対者 / 反省
研究概要

この研究の最終目的として設定されたのは「カントからフィヒテ、シェリングを経てヘーゲルにおいて完成されるというドイツ観念論の定説を見直し、新たなドイツ観念論史観を再構築する」ことであった。これに伴って設定されたこの研究の実際の目的は、最終目的のための「基礎的予備的研究」として、フィヒテ哲学とヘーゲル哲学の関係を見直すことであった。この研究は筆者が長年にわたって取り組んでいたテーマであったために、予定の三年目を待たずに、おおよそ二年で一応の成果を得た。これらの研究の中(特に主著『ヘーゲル哲学体系への胎動』)で、筆者はドイツ観念論が決して直線的な発展ではなく、例えばヘーゲル哲学がフィヒテの「主観性の哲学」を導入することなしには成立し得なかったような、いわば逆の影響関係もあることを解明した。このような観点を『全知識学の基礎』のフィヒテとイエナ期ヘーゲルとの比較研究(上述の主著)を通じて分析し析出していったわけであるが、上記のようなフィヒテとヘーゲルの新たな関係が、哲学史的にはいかなる意味を持っているかを主著の序章で簡単に触れた。筆者が序章で「ドイツ観念論一般の継続の可能性」として論じたのは、ヘーゲル以後、新カント主義、さらに新ヘーゲル主義と相克しながら連綿と続くドイツの哲学史である。このような哲学史的観点から現代を捉えなおすと、現代は一般に流布されているような「ポストモダン」ではなく、カント・フィヒテ的なるものとシェリング・ヘーゲル的なるものとの、現代という状況の下での相克ということになろう。こうした対立が現代の環境を巡る論争においては、人間中心主義と自然中心主義、個の思想と全体の思想の対立として現象しているのだと、筆者は理解するものである。この対立する観点が「実践的自然哲学」においても焦点になり、議論の対象となる。従って、筆者はすでに平成十六年度から、これまでの研究の発展として「実践的自然哲学」の方に研究を拡大していくことを学術振興会に申請し、それが承認されて補助金を受けた。

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2005 2004 2003 2002 その他

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (3件) 文献書誌 (3件)

  • [雑誌論文] ヘーゲルとヨーロッパ2004

    • 著者名/発表者名
      ルートヴィヒ・ジープ(訳、山内廣隆)
    • 雑誌名

      みすず No.521

      ページ: 46-60

    • NAID

      120001143840

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] フィヒテのヘーゲル批判2003

    • 著者名/発表者名
      山内廣隆
    • 雑誌名

      ヘーゲル研究 9

      ページ: 42-50

    • NAID

      130004357495

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] FICHTE'S CRITICISM AGAINST HEGEL2003

    • 著者名/発表者名
      HIROTAKA YAMAUCHI
    • 雑誌名

      STUDIEN ZU HEGELS PHILOSOPHIE Band9

      ページ: 42-50

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] フィヒテの三原則と自我2002

    • 著者名/発表者名
      山内廣隆
    • 雑誌名

      広島大学大学院文学研究科論集 62

      ページ: 43-60

    • NAID

      110000985447

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] FICHTE'S THREE PRINCIPLES AND I2002

    • 著者名/発表者名
      HIROTAKA YAMAUCHI
    • 雑誌名

      THE HIROSHIMA UNIVERSITY GRADUATE SCHOOL OF LETTERS Vol.62

      ページ: 43-60

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 自然との和解への道2005

    • 著者名/発表者名
      マイヤー・アービッヒ(訳、山内廣隆)
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      みすず書房
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] ヘーゲル哲学体系への胎動-フィヒテからヘーゲルへ2003

    • 著者名/発表者名
      山内廣隆
    • 総ページ数
      330
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] FIRST MOVEMENT TOWARD HEGEL'S SYSTEM OF PHILOSOPHY-FROM FICHTE TO HEGEL2003

    • 著者名/発表者名
      HIROTAKA YAMAUCHI
    • 出版者
      NAKANISHIYA
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山内 廣隆: "フィヒテのヘーゲル批判"ヘーゲル哲学研究. 第9号. 42-50 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 山内 廣隆: "ヘーゲル哲学体系への胎動-フィヒテからヘーゲルへ-"ナカニシヤ出版. 330 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 山内 廣隆: "フィヒテの三原則と自我"広島大学大学院文学研究科論集. 第62巻. 43-50 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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