研究課題/領域番号 |
14510019
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学
|
研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
薄井 俊二 埼玉大学, 教育学部, 教授 (90185009)
|
研究分担者 |
大橋 修一 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70302502)
田村 均 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40201628)
小林 聡 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (40234819)
飯泉 健司 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (70277747)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | 天台山記 / 徐霊府 / 山岳誌 / 道教 / 天台山 / 国立国会図書館 |
研究概要 |
本研究は、日本の国立国会図書館が所蔵している「天台山記」について、総合的な検討を加えようとしたものである。 「天台山記」は、唐代の徐霊府という道士が撰述したものと思われるが、中国本土では宋代から元代にかけて散逸し、唯一伝存するテキストが、国立国会図書館が所蔵する写本である。 本研究では、先ず「天台山記」の本文の校勘作業を行い、訳注を加え、テキストを読める形にすることから着手した。その成果は、主としてその作業にあった薄井俊二(研究代表者)の手によって、順次刊行されつつある。本研究の研究成果報告書に掲載した、「「天台山記」の本文研究(前編)」は、その成果の一部であり、「天台山記」の1〜6葉を対象に、翻刻と校勘・訳注を作成している。7葉以降も、かなり作業は進んでおり、近日中に公刊の予定である。 また、「天台山記」の書誌学的な検討も行い、薄井の手によってまとめられ、2本の論文として公刊されている。 その他、「天台山記」等の中国古代の地理書を検討するための、周辺的な検討も行い、大橋修一は書写書道学の観点から、田村均は地理学全体の観点から、小林聡は中国中世史学の観点から、飯泉健司は日本の古典文学-とりわけ、風土記などの古代の地理書研究の観点から、それぞれ研究に参加した。 これらにより、「天台山記」は、初めてきちんと「解読」されることになり、今後様々な分野の研究に活用していくための、基礎ができたと言える。
|