研究課題/領域番号 |
14510057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
高城 功夫 東洋大学, 文学部, 教授 (90058149)
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研究分担者 |
菊地 義裕 東洋大学, 文学部, 教授 (20234198)
大久保 廣行 東洋大学, 文学部, 教授 (40073928)
伊藤 宏見 東洋大学, 文学部, 教授 (70109578)
渡辺 章悟 東洋大学, 文学部, 教授 (50277349)
中里 巧 東洋大学, 文学部, 教授 (40277348)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 葬制 / 墓制 / 民俗 / 日本文学 / 仏教 / インド学 / 比較思想 / 宗教社会学 |
研究概要 |
本研究は、文学・仏教・インド学・哲学・社会学の各専門分野からの、葬制・墓制を通じての日本における死生観の探究を目的とし、平成14年度から15年度にかけて以下の資料研究と実地調査を各研究者が行った。 資料研究においては、日本の葬送儀礼及び墓制の歴史的・民俗的考察に関する資料を収集・研究し、併せて、現代社会の家族形態における葬制・墓制の変容を考察した。また、仏教や文学資料のテキストクリティークを通じて、葬制・墓制との関連から窺い知りうる心情・死生観・信仰形態を検討した。西欧と日本における葬制・墓制の比較考察については、西欧の死生観に関わる資料を収集し、死生観の比較考察を重点的に行った。さらに、安楽死・尊厳死といった生命倫理の問題に関し、社会と死との関連を視野に入れつつ、葬制・墓制にみられる遺体観から研究資料を考察した。 実地調査は、研究分担者の課題に基づき、北海道白老等のアイヌおよび開拓民の生活文化と墓制の調査、葬儀と埋葬の歴史的変遷に関する、仙台市泉区根白石地区の葬法の調査、岐阜県海津郡・三重県桑名郡における、中世中部地方の墓制にみる信仰の変遷の調査、大阪や京都における西鶴ら近世文学者の墓所の調査及び文献収集、松山・高知・徳島における札所の調査等を行った。 こうした文献研究や調査の成果を踏まえ、2年間の研究成果を各研究者が各自の分担課題に即して論文や報告書にまとめ、研究成果報告書に集成することになった。 研究の成果として、研究成果報告書にみられるように、挽歌表現における葬制・墓制のあり方、日本における葬儀と埋葬の慣行の歴史的な変遷と現状など、充実した研究成果をまとめることができた。日本の葬制・墓制についてはほんの一部分のみを検討したに過ぎないが、本研究の成果を足がかりとしてさらなる研究の進展への展望が見出され、そこに研究成果報告書に示された以上の成果があったといえる。
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