研究課題/領域番号 |
14510061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学(含芸術諸学)
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研究機関 | 東京芸術大学 |
研究代表者 |
舩山 隆 東京芸術大学, 音楽学部, 教授 (50015252)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 武満徹 / 日本人作曲家 / 作曲家研究 / 作品研究 / 伝記 / 音楽批評集 / データベース / 現代音楽 |
研究概要 |
本研究の最終目標は、武満徹の人と作品に関する日本語と欧文の著書を刊行することにある。今回の基盤研究(C)(2)は、そのための基礎作業であり、主に以下のような研究を行った。 (1)人間像の伝記的検証 秋山邦晴の先行研究をもとに、年譜上の事実の検証を行った。大阪、御代田、パリ、ウィーンでの関係者への聴きとりで新しい事実が発見された。とりわけ武満浅香夫人より、全5回のインタヴュー([1]生いたち、[2]芸術家との出会い、[3]『ノヴェンバー・ステップス』前後、[4]壮年時代、[5]晩年と死)で、生活全般にわたる貴重な証言を得た。 (2)音楽批評等のデータベース化 武満の日本や欧米のコンサートの批評や関連記事を約1000点収集し、整理して、データベースを作成した。このデータベースによって、武満の作品がどのように捉えられてきたのかが明らかになった。 (3)武満作品の日本における受容 武満作品の日本における受容の歴史を展望するため、研究代表者自身のLPとCDの批評(1977〜2001)を収集した。また武満の音楽の対極にあった矢代秋雄の作品と比較した。さらに戦後の日本の作曲界や芸術界の歴史についての調査も行った。 (4)映画音楽とTV音楽 武満の映画やTV音楽の映像と音像の分析を行った。音楽における<境界>や<領域>についての基本的視点についても考察した(『新しい世紀の音楽論:境界と領域を越えて』舩山研究室編集、東京芸術大学音楽学部発行、2003.6を参照)。 (5)音楽用語のデータベース化 武満の音楽用語(たとえば<ハーモニック・ピッチ><ハーモニック・フィールド>など)のデータベース化に着手した。
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