研究課題/領域番号 |
14510092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横澤 一彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (20311649)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ポスト注意 / 変化の見落とし / 負のプライミング / オブジェクト性 / 認知地図 / 認知心理学 / 次元加重効果 |
研究概要 |
視覚系は眼球及び網膜を通して入力されたすべての情報を高度に処理できるわけではなく、ごく一部の情報を注意によって選び、ポスト注意後の過程に送られる。注意の機能に関する研究は近年盛んに行われ、注意に関わる様々な現象とそれらを説明するモデルや理論も数多いが、注意を向けた後の過程に関しては、ほとんど注目されていない。このようなポスト注意の視覚過程(Post Attentive Vision)を明らかにすることを本プロジェクトの目的とした。ポスト注意の視覚過程のキーワードになるのが、オブジェクト(すなわち、処理単位)と記憶表象(すなわち、記銘)である。そのような研究分野の概説論文をそれぞれ発表し、現状を整理した(心理学評論「視覚的注意とオブジェクト性」「見落とし現象における表象と注意」)。更に、注意過程からポスト注意過程に至る現象に関して、数多くの実験研究を展開した。たとえば、変化の見落とし(Change Blindness)、注意の瞬き(Attentional Blink)、反復の見落とし(Repetition Blindness)、負のプライミング(Negative Priming)などに関して新たに様々な特性を明らかにし、すでにその一部は学術論文として掲載済、もしくは掲載決定済みである。更に、ポスト注意のゴールと考えられる情景理解に関して、認知地図の形成過程を明らかにする実験研究を行い、それをまとめたものが工学系の論文誌(電子情報通信学会論文誌)に学術論文として掲載され、成果が学際的な意味を持つことを示すことができた。
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