研究課題/領域番号 |
14510102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
田中 豪一 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10167497)
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研究分担者 |
加藤 有一 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90363689)
澤田 幸展 札幌医科大学, 医学部, 教授 (40045539)
長野 祐一郎 札幌医科大学, 医学部, 助手 (00325870)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 血管弾性 / 圧-容積関係 / 加齢 / メンタルストレス / 反応性充血 / 流量依存性血管拡張反応 / 血管内皮機能 / 近赤外分光法 / 暗算 |
研究概要 |
末梢血管の弾性特性はストレスなどによる機能的変動、内因性の機能変動(自己調節や内皮機能)、器質的な柔軟性などに影響される。本研究では、指尖部動脈及び橈骨動脈を対象に、その弾性特性のモデルを構築し、様々な変動要因を分離する方法論を開発する。研究成果として、指尖部に関しては血管弾性特性の新しい指標(コンプライアンス指数:CI)を応用し、圧-容積関係の指数関数モデル(V=a-b×exp(-nP))を考案した。実験1と2では機能変動、実験3では器質的変動に関する、モデル適合度の検証実験を実施した。さらに、心血管系疾患発展の最初期の機能異常を反映する血管内皮機能の新しい検査法として、実験3bで近赤外光法を応用した橈骨動脈流量依存性血管拡張反応測定法を開発した。 【実験1】測定指の上げ下げによる静水圧法を利用して、CI-血圧関数を決定する手法を提案し、冷水負荷に伴う血管弾性変化を明らかにした。 【実験2】CIの経壁圧(TP)に対する関数関係を調べるため、暗算作業(被験者16名),と反応性充血(5名)の測定を、カフによる指圧迫法を併用して行った。CIの対数変換値はTPに対して直線回帰を呈し、指数関数モデルを採用すると、安静に対して暗算および反応性充血時に、パラメータaが最も一貫した変化を示した。 【実験3a】男子学生31名と中年男性9名を被験者とし、安静時における指数関数モデルの適合度とパラメータの群間差を解析した。その結果、中年群では、指数関数モデルの適合度は低下し、パラメータnが有意に減少した。パラメータnは動脈硬化度を反映する上腕-足首脈波速度と有意な相関を示した。 【実験3b】実験3aにおいて反応性充血条件を実施した。拡張反応を近赤外分光法で測定し、撓骨動脈、前腕部、指基節部を比較した。撓骨動脈のヘモグロビン量は流量依存性拡張反応の特徴を呈し、脈波速度とも有意に相関した。
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