研究課題/領域番号 |
14510104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
太城 敬良 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00047250)
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研究分担者 |
橋本 文彦 大阪市立大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (30275234)
中山 満子 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (30235692)
宮内 哲 独立行政法人通信総合研究所, 関西先端研究センター・脳機能グループ, グループリーダー
林 美恵子 早稲田大学, 人間科学部, 助手 (60339679)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | クロスモーダル / 視覚 / 体性感覚 / 刺激-反応適合性果 / 注意 / 知覚的順応 / 刺激-反応適合性効果 / 脳内過程 |
研究概要 |
視覚と体性感覚によるクロスモーダル知覚について、心理実験を行い検討した。具体的には次の3つのテーマについて研究を行った。 1.空間的な刺激-反応適合性効果に関する研究 水平次元における空間的刺激-反応適合性効果の内的処理を明らかにするために、相対的左右と絶対的左右という2つの次元の顕著性と、それぞれの次元の課題との関連性を操作して実験を行った。その結果、水平次元における空間的刺激-反応適合性効果の処理過程には、それぞれの次元の類似度と、課題によって注意が向けられる対象の位置に対する顕著性が影響することが明らかになった。 2.視覚-触覚のクロスモーダルな注意の瞬き現象 視覚-触覚間のクロスモーダルな注意特性を調べるために、注意の瞬き現象(attentional blink)が生起するかどうかを検討した。第1課題を視覚(色で定義された文字の検出)、第2課題を触覚(ブランクの検出)とした実験では、視覚課題から触覚課題への干渉効果が見られた。またその効果が、視覚のユニモーダルな場合の効果よりも長く持続することが示唆された。さらにピエゾ振動素子を用いて触覚の注意の瞬き現象についても検討したが、触覚のユニモーダルな効果は見られなかった。 3.上下左右逆転眼鏡着用時の知覚学習過程の検討 逆転眼鏡による視覚的順応とガボール刺激の検出閾を指標とした初期視覚系の学習の相関関係を調べた。その結果、左右逆転眼鏡着用では左右視野に学習の転移が見られ、眼鏡をはずした後も転移効果、学習効果ともに長期の持続が見られた。逆転眼鏡による学習には、大脳の低次視覚野から高次視覚野にわたる広い部分と、左右両半球の結合が関わっていることが示唆された。また、上下さかさ絵を用いて、逆転眼鏡による視覚的順応の認知的な側面についても検討した。
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