研究課題/領域番号 |
14510119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
福田 一彦 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (20192726)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 夜型化 / メディア / 光環境 / テレビ / 大学生 / 高齢者 / 活動水準 / サーカディアンリズム / 睡眠 / 日本人 |
研究概要 |
NHKが5年毎に行っている「国民生活時間調査」によると、ここ40年間の間に国民全体で就床時刻は約1〜1,5時間遅くなり、睡眠時間は約1時間短縮している。欧米諸国と比較しても日本は極端に夜型化が進み、夜間睡眠が最も短い国民であると言って良い。しかし、日本人におけるこの極端な夜型化がなぜ生じたのかについては、社会評論的な視点から、テレビや携帯電話などのメディアの影響が指摘されることはあったが、必ずしも客観的なデータを基に論じられていたわけではないので、夜型化の原因は明らかではなかった。 そこで、この夜型化の犯人とされるマスメディアの影響や光環境の影響を調べるために、実際の生活環境化にある学生や高齢者を対象に、これらの客観的なデータを収集し、生活パターンとの関連を調べた。 その結果、夜型化の犯人とされるテレビ視聴は、大学生と高齢者では、生活パターンに及ぼす影響が異なり、高齢者では、殆ど影響がないが、大学生では、これまでに論じられていたとおり、就床時刻を後退させる効果を持つが、同時に、起床時刻を前進させ、日中の活動水準を増加させるなどのポジティブに評価できる影響も持つことが示唆された。このことから、これまでのメディアに対する評価が部分的に正しかったということと同時に、一面的な評価であったことも明らかとなった。また、光環境の影響としては、夜型化している学生において午後の時間帯に高照度光を浴びているらしいことも明らかとなった。 このように、複数の要因が絡み合って夜型化が生じていることがわかるが、これらのキーとなる変数を用いて生活スタイルへの有効な介入を行うことが出来よう。
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