研究課題/領域番号 |
14510129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
川島 一夫 信州大学, 教育学部, 教授 (40135116)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 不登校 / 登校刺激 / 親の態度 / 登校プラン / 母親の態度 / 登校拒否 / 不登校児の母親 / 慢性不登校期 |
研究概要 |
いわゆる「学校に行きたくても、何らかの心理的要因によって登校が不能である児童」への、登校への援助は現在の重要な課題の一つである。本研究は、前研究である「不登校のタイプに基づく登校刺戟についての理論的・教育臨床的研究」によって明らかになった不登校のタイプ分類とそのタイプ別対応の成果を基に母親のための登校目標プランの作成を行った。 教師および大学生への登校刺激についての調査からの因子分析によって抽出された10の登校刺激を分類し、母親との面接を通して必要であると考えられる不登校刺激の構成から、登校目標プランが作成された。その項目は大きく「親の子どもの状態の認知」に関連する項目と「親自身が子どもに対して、どのような感情を持つか」に関連する項目に分類された。具体的な項目としては、「親の子どもの状態の認知」に関連する項目としては、1 子どもを叱ったときに、口答えが少なくなった、2 子どもが、自分から、何かしたいと言えるようになった。3 子どもから、話しかける会話が多くなったなど、「親自身が子どもに対して、どのような感情を持つか」に関連する項目としては、1 子どもを叱ることが少なくなった。2 子どもを、他の子どもと比較することが少なくなった。3 子どもと、正直な会話ができるようになったなどである。このような試みによって、不登校児に対する親の認知の変化が子どもの登校行動との相互作用を促すとともに、登校の兆しが見えたときに不登校児にどのような対応を行ったらよいかを教師がどのように指導するかについての項目によって家族での不登校児の扱いについて、親自身が自己の感情の持ち方によって不登校行動がどのように変化するかについて認識する必要があることが明らかになった。
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