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3相データの主成分分析・一般化正準相関分析とその心理測定的質問紙データへの適用

研究課題

研究課題/領域番号 14510132
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関名古屋大学

研究代表者

村上 隆  名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (70093078)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード主成分分析 / 正準相関分析 / 3相データ / プロクラステス法 / 質問紙データ / 線形合成変量 / 心理測定 / 構成概念妥当性 / 一般化正準分析 / 潜在方程式モデル / 3相データ解析 / シミュレーション
研究概要

質問紙に対する(数的な)反応を,何らかの重みをつけて合成し,その結果として得られる尺度得点によって.被験者の間の心理学的な個人差を測定することは,心理学の研究・応用における極あて基本的な手筋である。
その際,合成の方法,具体的には重みを決定する原理は,項目間の相互相関の高さ,すなわち項目反応の内的整合性に置かれる場合が多い。相互に相関の高い項目群は,共通した意味内容を持ち,そこからここの項目を超えた上位概念を抽出することができる。一方,テスト理論のモデルを受け入れるならば,相互相関の高い項目反応には,含まれる誤差成分が小さく,合成変量である尺度得点の信頼性が向上する。そうした尺度得点を実現する方法が主成分分析であると考えられる。
しかしながら,主成分分析による尺度構成には,いくつかの問題点がある。
(1)有限の標本から計算する限り,重みの標本変動は避けられないが,特に,単純構造への回転を伴う主成分分析において,誤差の影響は尺度の解釈に及ぶ。
(2)尺度外の変数との相互関係を重視する場合,内的整合性だけを量視した基準によっては,有効な成分が抽出できない場合がある。
(3)事前の項目選択にあたっては,過去の研究成果や,先見的な理論にもとづく情報が用いられているが,全くの経験的方法である主成分分析にはそうした情報を反映させることができない。
本研究では,同一質問項目の反復測定に基づく3相データを手がかりに,上記,(1)と(2)の問題の解決のヒントを得るごとを目的とした。特に,3相主成分分析における条件モードの主成分数を変えることを通じて,得られる合成変量の性質が変化することを確認するとともに,それらを正準相関分析の結果と比較した。
さらに,(3)の問題についてのヒントを得るために,新たに開発された斜交直接プロクラステス法の性能を検討した。特に,通常のプロクラステス回転では解決できない微小な負荷行列の差異について,直接プロクラステス法が全体の当てはまりのよさを著しく下げることなく,事前の仮説に一致した結果を得ることができる場合があることが示された。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Murakami, T., Kroonennberg, P.M.: "Three-mode models and individual differences in semantic differential data"Multivariate Behavioral Research. 38. 247-283 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 村上 隆: "テストはなぜ完全なものになり得ないか"日本語教育. 117. 1-12 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 日本教育心理学会: "教育心理学ハンドブック"有斐閣. 297 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Murakami, T., Kroonennberg, P.M.: "Three-mode models and individual differences in semantic differential data"Multivariate Behavioral Research. 38. 247-283 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Murakami, T., Kroonennberg, P.M.: "Three-mode models and individual differences in semantic differential data"Multivariate Behavioral Research. 38. 247-283 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kroonenberg, P.M., Murakami, T., Coebergh, J.W.W.: "Added value of three-way methods for the analysis of mortality trends illustrated with worldwide female cancer mortality(1968-1985)"Statistical methods in medical research. 11. 275-292 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 村上 隆: "テストはなぜ完全なものになりえないのか"日本語教育. 117. 1-11 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 日本教育心理学会(編): "教育心理学ハンドブック"有斐閣. 297 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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