研究課題/領域番号 |
14510171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
越川 房子 早稲田大学, 文学学術院・文学部, 教授 (80234748)
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研究分担者 |
石川 利江 桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (20222979)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 無我 / 心理学的構造 / 心理学的機能 / 只観法(自観法) / メタ認知 / 判断・評価停止 / ストレス緩和効果 / 尺度開発 / 評価・判断の停止 / 認知スタイル / 不合理な信念 / POMS / 只観法(自律法) / 唾液中IgA濃度 / 唾液中コルチゾール濃度 / 心理検査の開発 / 心理的介入 / 自己観察技法 / 感情語再認テスト / 自観法 / 呼吸法 / 評価・判断停止 |
研究概要 |
本研究の目的は、「無我」に関する<実証的研究が可能なレベルでの定義>(萌芽的研究の成果(1))に基づき、「無我」の構造と機能を解明することであった。主な研究成果は下記である。 1 「無我」の心理学的構造に関する研究 無我に関わる項目を禅の学僧の協力を得て作成し、大学生約500人に施行して、信頼性と妥当性を備える「無我特性尺度」を開発した。この研究の内容は、日本心理学会第68回大会で発表される。また論文を執筆中である。 2.「無我」の心理学的機能に関する研究 「無我」の状態と密接に関連する技法である「自観法/只観法」の効果を実験的に検証することで、「無我」の心理学的機能について検討した。実験の結果は、「無我」という心理的状態が長期的および短期的なストレス軽減効果を有することを示した。この研究成果を国際会議の招待シンポジウムや、国内の学会のシンポジウムなどで発表した(Koshikawa, F. et al. Zen and Psychology. Presented Paper at the Invited Symposium in 28th ICP,2004.など)。また研究成果の一部が本の一章として発刊された(In M.Blows, P. et al. The Relevance of the Wisdom Traditions in Contemporary Society.2004)。 3.「無我」の心理学的構造と機能をこれまでの自己・研究に位置づけていくための基礎研究 "Self-concept"(by John Hattie)全章および"thoughts without a thinker"(by Mark Epstein)のPartII・IIIの抄訳を作成した。
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