研究課題/領域番号 |
14510185
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
永野 由紀子 山形大学, 人文学部, 助教授 (30237549)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 家 / 家族 / 女性 / 日本 / 農村 / 山形県 / 家父長的 / 農家 / 家産 / 家業 / 庄内地方 / 生活システム / 直売所 / 櫛引町 / 兼業農家 / 専業農家 / イエ / ムラ / 平場 / 稲作 / 兼業化 / モータリゼーション / 複合化 / 高齢化 |
研究概要 |
本研究の研究成果は、以下の7点にまとめられる。 1.兼業化は、水田単作地帯において、かつてのような一年に一回の稲作収入のために家族成員全員の労力を家長の指揮と統制の下においていた農家の生活構造を大きく変化させた。 2.今日の庄内地方の農村女性の地位は向上し、女性の労働や貢献は評価されている。 3.兼業化によって「ひとつの労働組織」としての農家は解体した。だが、今日でもなお家族成員が様々な収入源から所得を持ち寄ることによって、「ひとつの家計」が成り立っている。 4.農業後継者は少なくなったが、親と同居して通勤兼業している「家」の後継者は多い。 5.「いま・現在」の日本の農家は、家産と家業の継承によって成員の生活保障を目的とする超世代的な生活組織としての「家」である。 6.今日の農家においては、「家父長的家族」と称されたような家長による家族成員の労働統制や家計の一元的管理は見られない。 7.「家」は、「家父長的」性格よりも、「家」を取り巻く条件変化に柔軟に対応しうる弾力性をそなえた柔構造によって特徴づけられる。
|