研究課題/領域番号 |
14510189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
魯 富子 名古屋大学, 環境学研究科, 助手 (30303572)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | コリアンコミュニティ / エスニックビジネス / 比較社会学 / 韓国系移住者 / 新移民者 / コリアン・コミュニティ / エスニック・組織 / 移民1世 / アソシエーション / 在米コリアン / 親族会 / 移民 / エスニック・アイデンテイテイ |
研究概要 |
研究成果は、主として(1)名古屋のコリアンコミュニティ、(2)ハワイのコリアンコミュニティについての調査研究を実施した結果得られた比較社会学的な知見である。 (1)日本の地方都市におけるエスニックコミュニティとして、名古屋の韓国系移住者を取り上げる。名古屋の韓国系移住者はデカセギ労働者、留学生、サービス業従事者、専門職などを主な成員とする。1990年代に入って名古屋都心部を中心として、韓国系移住者は名古屋市内でキリスト教会を社交の場としながら、階層別で通うキリスト教会が異なる特徴を示している。名古屋の韓国系移住者のコミュニティ形成をキリスト教会別で分析し、階層別での生活世界を明確に現している。 (2)名古屋の韓国系移住者と比較する視点からハワイにおける在米コリアンを取り上げる。分析結果として、ハワイのコリアンコミュニティには移民生活の安定に伴って血縁や地縁からなる民族組織だけではなく、趣味やスポーツなど、よりアソシエーショナルな組織を形成していく傾向がみられた。新来韓国人は宗教組織において、親密な絆を形成し、そこから目的別・機能別の小グループを再生産していることがわかった。新来韓国人個人は複数の民族組織に関わっている。新来韓国人は小グループを通じて、コリアンコミュニティに関わっていることが挙げられる。ハワイの新来韓国人は生活上で必要な情報やニーズを職業組織だけでなく、むしろ地縁組織や趣味組織から得ていることがわかった。 以上の名古屋とハワイのコリアンコミュニティを比較すると、居住期間の短い名古屋の韓国系移住者は30歳代の男性と50歳代の女性に特化していて、キリスト教会組織が唯一な社会組織であるというコミュニティ形成の初期形態を示している。今後、名古屋のコリアンコミュニティがハワイのコリアンコミュニティのような諸相をしめしているのかどうかについてのインテンシブな比較調査が必要であろう。
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