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いじめ問題と日本人の生活価値観及び人間関係観との関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510194
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関愛媛大学

研究代表者

竹川 郁雄  愛媛大学, 法文学部, 教授 (60236445)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードいじめ / 社会病理 / 生活価値観 / 逸脱
研究概要

実施した質問紙調査について、計量的に変換されたデータにおける回答傾向と、子どものしつけやいじめに関する自由回答質問法の意見の考察を行った。その結果、なお探求の余地はあるものの、本研究において次のような知見と考察に至った。
設問のクロス集計により質問項目間の種々の相関が見いだせた。特に、年齢別いじめの経験において、年齢が若いほどいじめあるいはいじめられの経験が高くなる傾向が注目された。
本研究の主テーマに関するいじめの見方については、「いじめを絶対に許してはいけない」と答えると同時に「いじめられる側にも責任がある」と答えている人が、27.3パーセントである。これは、いじめ加害側が一方的に悪いとみなすのでなく、両者は対人関係の中でそれぞれ責任がある、あるいはそれぞれの状況に応じて責任が異なるととらえる相対的視点が働いているためであると考えられる。この思考は、日本人の生活価値観のひとつであり、浜口恵俊による「間人主義」と関連していると考えられる。
いじめとしつけに関する自由回答では、親が子どもを叱らないあるいは叱れないという意見があるとともに、他人が叱ると逆に親から文句を言われるという意見もあった。総合的に検討した結果、個人の権利意識や自己防衛意識だけでなく、相互によい面を育てることのできる人間関係を地域共同体レベルで形成することが重要であることを指摘した。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 竹川郁雄: "生徒支援の教育社会学に向けて-いじめ問題を中心として-"教育社会学研究. 74(印刷中). (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 竹川郁雄: "病める関係性-ミクロ社会の病理 第1章 いじめ(高原正興・矢島正見・森田洋司・井出裕久編著)"学文社. 234(17-31) (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takekawa, Ikuo: "Toward a Sociology of Education about Student Support-Focusing on the Bullying Problem-"The Journal of Educational sociology. 74(in press). (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takekawa, Ikuo, (Takahara, Masaoki et al. eds.): "Bullying"Sick Relation. 17-31 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 竹川郁雄: "生徒支援の教育社会学に向けて-いじめ問題を中心として-"教育社会学研究. 74(印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 竹川郁雄: "『病める関係性-ミクロ社会の病理』第1章「いじめ」(高原正興・矢島正見・森田洋司・井出裕久編著)"学文社. 234(17-31) (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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