研究課題/領域番号 |
14510195
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
友枝 敏雄 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (30126130)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 社会秩序 / 規範 / 生活世界 / 実践的意識 / 統制的規則・構成的規則 / ロールズ / ハーバーマス / 市民的公共性 / 公共性 / 共生社会 / パーソンズ / ギデンズ |
研究概要 |
2年にわたる本研究の最大の目的は、理論社会学のメインテーマである秩序問題の研究を通して、「公共性」概念を社会学の立場から定式化することにある。 1年目である2002年度には、(1)パーソンズにおける秩序問題の展開、(2.)ハーバーマスのコミュニケーション行為と秩序問題、(3)ギデンズの構造化理論と秩序問題、の3つのテーマについて理論的な検討を加えた。 2年目である2003年度には、ロールズの『正義論』を基礎として、第1に「公共性」概念と「正義」概念との関連を、ヴィトゲンシュタイン、ハーバーマス、ハイエク、ブルデュー、フーコーの所説を参照しながら、検討した。第2に、日本社会の変動をふまえながら、戦後日本社会において「公共性」がどのように論じられてきたかを、さらには日本のフェミニズムが語ってきた正義は何だったのかを、歴史的にレビューした。第3に、公共性概念を日本社会にどのようにして立ち上げたらよいかについて、考察した。その結果、(1)公共性概念は、市民社会との関連で、市民的公共性として立ち上げられるべきこと、(2)<ネオリベラリズム-福祉国家>という文脈の中で、日本のこれまでの共同社会とは異なる共生社会を実現するためには、公共性概念が中核的な概念になるべきこと、(3)西欧出自の個人主義が「大衆的自我主義(エゴイズム)」に堕することがないようにするためには、「個人」、「自己決定」、「自己責任」といった概念のバージョンアップが必要であること、が明らかになった。
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