研究課題/領域番号 |
14510214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 城西国際大学 |
研究代表者 |
北本 佳子 城西国際大学, 福祉総合学部, 助教授 (30296363)
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研究分担者 |
綾部 裕子 城西国際大学, 人文学部, 教授 (30117056)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | ソーシャルワーク / コミュニケーション・スキル / 欧米的コミュニケーション / 会話分析 / コミュニケーション・ストラテジー / 感情表現 / ソーシャルワーク教育 / 利用者主体 / 語用論 / 文化比較 / 援助過程 |
研究概要 |
我々は、従来の欧米からの輸入ものではない日本の福祉現場に適合するソーシャルワークのコミュニケーション・スキルの開発を目指して、3年間研究を進め、その研究成果は、6本の研究論文(そのうちの2本は国際会議用ホームページにフルペーパーとして公表)にまとめて公表したほか、2つの学会(そのうちの1つは国際会議での発表)で発表を行った。 その研究成果内容を概略的に述べると、まず、ソーシャルワークのコミュニケーションの分析に必要な理論的枠組みを明らかにするための文献研究を行ったほか、ソーシャルワークの成功の事例の中から、記録を通して利用者と援助者のコミュニケーションを分析し、24のコミュニケーション・ストラテジーを抽出した。また、欧米文献のサーベイから、最も違和感のあった感情表現に関する会話例に関するアンケート調査を実施し、わが国の福祉現場や教育現場に、そのままコミュニケーション・スキルとして導入することの問題を検証した。さらに、2ヵ年にわたり、福祉現場での利用者と援助者の会話をビデオテープに録画し(テープ録音を含む)、実態からの分析と考察を行った。そのうちの1つは、ベテラン職員と新人職員のコミュニケーションについて、それぞれが会話で用いたコミュニケーション・スキルを抽出し、比較・分析した。また、もう一つでは、利用者と援助者の会話の展開について、その開始の仕方や展開の仕方、終結の仕方を、年齢の若い職員と比較的年齢の高い職員で比較し、その特徴と傾向を分析・考察した。 そして、その中でも感情表現に関する研究成果については、それを国際会議で発表をした際に、アジア及び英語圏からの参加者からも賛同を得られ、特に英国ブリストル大学のTrevithick教授からは、今後の研究上の情報交換・協力等の申し出を受けた。 なお、以上の研究成果に関する論文と国際会議での発表資料は、別添した『研究成果報告書』に掲載した。
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