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博物館の戦争展示と戦争の記憶の形成に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510217
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

濱 日出夫  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30135644)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード博物館 / 集合的記憶 / ヒロシマ / 遊歩 / ベンヤミン / 原爆
研究概要

(1)博物館の戦争展示と戦争の集合的記憶の関わりを考察するための理論的枠組みの検討を行なった(成果報告書「序「歴史の社会学」の可能性」「1記憶のトポグラフィー」『2社会変動のミクロロジー」参照)。アルヴァックス、ベンヤミン、シュッツらの業績の検討を通して、(1)記憶とは過去の出来事の再現であるのではなく、現在の視点から行なわれる過去の再構成であること、(2)過去の再構成が行なわれるさいに、物質や空間が重要な役割を果たしていることについての理論的見通しを得た。
(2)この理論的見通しをもって、(1)土浦市、(2)米国ワシントンD.C.、(3)広島市、(4)カンボジア・プノンペンにおいて、博物館の戦争展示と戦争の集合的記憶の関わりに関する調査を行なった(成果報告書「3歴史と集合的記憶」「4他者の場所」「5ヒロシマを歩く」「7モニュメントとしての写真」参照)。その結果、(1)土浦市においては土浦まちかど蔵の飛行船グラーフ・ツェッペリン号の飛来に関する展示が予科練の記憶を、(2)米国ではスミソニアン航空宇宙博物館に展示されたエノラ・ゲイの機体が原爆の記憶を、(3)広島市内のさまざまな資料館や記念碑、またさまざまな追悼行事が原爆の記憶を、(4)カンボジアにおいてはトゥール・スレン博物館の写真の展示がポルポト政権による虐殺の記憶を、それぞれ形成し再生産するうえで果たしている役割が確認された。
(3)とくに土浦市・広島市における調査によって、戦争の記憶が単一のものではなく、地域の内部でいくつにも分裂し、たがいに対抗し合い、「記憶のアリーナ」を形成していることを明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2005 2004 2002 その他

すべて 雑誌論文 (9件) 図書 (3件) 文献書誌 (5件)

  • [雑誌論文] 構築主義と歴史社会学2005

    • 著者名/発表者名
      浜 日出夫
    • 雑誌名

      社会学史研究 第27号(印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] ヒロシマを歩く-慶應義塾大学被爆者調査再訪-2004

    • 著者名/発表者名
      浜 日出夫
    • 雑誌名

      法学研究 77-1

      ページ: 237-258

    • NAID

      120005767322

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] モニュメントしての写真-カンボジア トゥール・スレン博物館-2004

    • 著者名/発表者名
      浜 日出夫
    • 雑誌名

      木野評論 35

      ページ: 95-102

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] REVISITING KEIO UNIVERSITY HIBAKUSHA SURVEY2004

    • 著者名/発表者名
      HIDEO HAMA
    • 雑誌名

      HOGAKU KENKYU 77-1

      ページ: 237-258

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] PHOTOGRAPH AS A MONUMENT2004

    • 著者名/発表者名
      HIDEO HAMA
    • 雑誌名

      KINO REVIEW 35

      ページ: 95-102

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 歴史と集合的記憶-飛行船グラーフ・ツェッペリン号の飛来-2002

    • 著者名/発表者名
      浜 日出夫
    • 雑誌名

      年報社会学論集 15

      ページ: 3-15

    • NAID

      130004374305

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 他者の場所-ヘテロトピアとしての博物館-2002

    • 著者名/発表者名
      浜 日出夫
    • 雑誌名

      三田社会学 7

      ページ: 5-16

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] HISTORY AND COLLECTIVE MEMORY2002

    • 著者名/発表者名
      HIDEO HAMA
    • 雑誌名

      THE ANNUAL REVIEW OF SOCIOLOGY 17

      ページ: 3-15

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] MUSEUM AS A HETEROTOPIA2002

    • 著者名/発表者名
      HIDEO HAMA
    • 雑誌名

      MITA JOURNAL OF SOCIOLOGY 7

      ページ: 5-16

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 戦後日本社会における市民意識の形成と変容(共著)2005

    • 著者名/発表者名
      浜 日出夫
    • 総ページ数
      268
    • 出版者
      慶應義塾大学出版会
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 戦後日本社会における市民意識の形成と変容(共著)2005

    • 著者名/発表者名
      浜 日出夫
    • 出版者
      慶應義塾大学出版会(印刷中)
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 社会変動と社会学(共著)2005

    • 著者名/発表者名
      浜 日出夫
    • 出版者
      ミネルヴァ書房(印刷中)
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 浜 日出夫: "ヒロシマを歩く-慶應義塾大学被爆者調査再訪-"法学研究. 77巻1号. 237-258 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 浜 日出夫: "モニュメントとしての写真-カンボジア トゥール・スレン博物館-"木野評論. 35号(近刊). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 浜 日出夫: "歴史と集合的記憶"年報社会学論集. 15. 3-15 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 浜 日出夫: "他者の場所-ヘテロトピアとしての博物館-"三田社会学. 7. 5-16 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 浜 日出夫: "イメージ編集(共著)"武蔵野美術大学出版局. 126 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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