研究課題/領域番号 |
14510243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 四国学院大学 |
研究代表者 |
稲垣 紀代 四国学院大学, (2004年度まで)社会学部応用社会学科, 教授 (90232503)
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研究分担者 |
松本 京子 四国学院大学, 文学部言語文化科, 教授 (80209626)
佐藤 友光子 四国学院大学, 社会学部応用社会学科, 教授 (60309705)
倉敷 伸子 四国学院大学, 文学部人文学科, 助教授 (40289327)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 女性労働 / 産業化 / 都市化 / ジェンダー規範 / 人生史 / 地域性 / コーホート間比較 / 近代化 / ジェンダー / 女性労働力 / 日・比比較 |
研究概要 |
2003年、香川県東部旧志度町・白鳥町(以後「志度」「白鳥」)の1920年〜59年出生女性を対象としたアンケート調査を実施、2004年にインタビュー調査を行った。以下は研究成果報告書(構成:1章「調査デザイン」2章「ドキュメント資料の分析」3章「アンケート調査報告」4章「インタビュー調査報告」)の2〜4章の主な知見の要約である。 2章:志度・白鳥の1950-80年の統計資料から主として以下が検証された。 (1)1950年代まで農業に就業する女性が多い地域であった。 (2)その後、志度の産業構造は都市近郊型に移行し、白鳥は手袋製造業に特化した結果、両地域の女性の就労パターンに大きな違いが現れた。 3章:アンケートデータ分析からの主な知見である。 (1)1940年代を除き(2〜3.5割)1920・30・50年代出生コーホートの4〜5割が結婚後の全期間を通じて就労し、概ね高い割合である。 (2)年齢段階別就労率曲線のコーホートによる違いは、志度より白鳥が遙かに小さい。 (3)「子どもが小さいうち母親は子育てに専念すべき」との考え方への賛成者は、志度・白鳥ともコーホートによって目立った変化がなく、規範と実態間のギャップの存在がうかがわれる。 4章:1)志度:(1)31名のインタビューイーの多くが継続的に働いている(雇用職と農業の兼業、短期雇用、内職など)。殆どの女性が結婚・出産後退職するが、『子どもが小さいうちは「専業主婦」』の就労パターンの経験者は2割である。 (2)社会・経済的な時代状況や、生家、教育、婚家、夫などにかかわる個別の文化資本・環境により、多様な就労形態がみられる。 2)白鳥:(1)自営、内職などで49名のインタビューイーの多くが地場産業である手袋産業に関わって働き、その関連産業に携わった/携わっている人も含めると半数を占めた。 (2)家業として農業経営と手袋自営を始めとして兼業経営が多くみられ、インタビューイーの働き方も多様で複合的であった。
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