研究課題/領域番号 |
14510245
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
|
研究機関 | 西南女学院大学 |
研究代表者 |
谷川 弘治 西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (80279364)
|
研究分担者 |
駒松 仁子 国立看護大学校, 看護学部, 教授 (20195853)
稲田 浩 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00244640)
鈴木 智之 法政大学, 社会学部, 教授 (80235978)
焼山 和憲 西南女学院大学, 保健福祉学部, 助教授 (70331022)
松浦 和代 旭川医科大学, 医学部, 教授 (10161928)
岡田 和敏 西南女学院大学, 保健福祉学部, 助教授 (80310019)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 小児慢性疾患 / キャリーオーバー / 社会的自立 / キャリアガイダンス / 進学 / 就労 / 結婚 / ソーシャルサポート / キャリアカウンセリング / キャリア発達 |
研究概要 |
1.各種実態調査の実施 18歳以上の小児がん患者(経験者)、小児期発症1型糖尿病患者、先天性心疾患患者(以下、キャリーオーバー)について、社会生活に関する相談支援の現状と課題、社会的自立の現状と課題、社会的自立意識の特徴を把握するため、各疾患専門医、病弱養護学校高等部進路指導担当教師、キャリーオーバーおよびコントロール群(大学生)1000名に対して、アンケート調査を実施し、576名から回答を得た。その結果、学校教育、就業、結婚、妊娠・出産におけるキャリーオーバー固有の困難、職業準備性の問題点、そしてキャリーオーバーの社会的自立意識の特徴を把握することができた。 キャリーオーバーの社会的自立意識は大学生と異なる特徴があり、それは社会生活上の困難への対処の必要を反映していると推察された。面接調査からもこうした困難に対する対処行動について検討することができた。 病弱養護学校教師による進学後・就職後の相談は不適応が生じた場合に限られ、専門医への受診・定期検診時の方が相談機会としては有効と考えられた。また、相談につながる情報提供の手段の作成が求められていた。 2.キャリアガイダンスハンドブックの作成 相談につながる情報提供手段として、キャリアガイダンスハンドブックを検討した。日本特殊教育学会第40回、41回、42回大会の3回の自主シンポジウムを活用し、平成16年度にはハンドブック検討会を組織した。またインターネットを通じて意見交換を行った。その際、キャリーオーバー本人の参加を重視した。結果として、「小児慢性疾患キャリーオーバーの社会的自立支援ガイドライン」および「大人になりゆくあなたに 小児慢性疾患の治療・定期検診を受けながら大人の準備をするためのガイドブック(中学生・高校生向)」を作成し、普及を図っている。 18歳以上の患者(経験者)向けのハンドブックを作成することが課題として残された。
|