• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ウガンダ・アルバート湖眼における人と湖の関係-多民族混住地域の生活知の構成-

研究課題

研究課題/領域番号 14510252
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関四天王寺国際仏教大学短期大学部

研究代表者

田原 範子  四天王寺国際仏教大学短期大学部, 保健科, 助教授 (70310711)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードウガンダ / ホイマ県 / 西ナイル / アルル人 / 漁撈活動 / 漁業コミュニティ / 出稼ぎ労働 / 生活実践 / 西ナイル地域 / 漁労活動 / 漁村コミュニティ / アルル民族 / フィールド調査 / 漁村社会 / アルバート湖 / 移民
研究概要

本研究は、東アフリカ・ウガンダ共和国のアルバート湖岸における人と湖の関係を、社会学的に調査し、多民族が共生している漁村において、どのような生活知が生成し、実践されているかを人々の日常生活の場から明らかにした。ウガンダ国における資料収集およびフィールド調査は、平成14年8月および平成16年2月・3月に実施した。
調査対象地域は、1990年代に急速に漁撈活動が活発になった地域であり、西ナイル地域からの移民であるアルル人が住民のほとんどを占めている。移動の理由としては、1998年以降のコンゴの内乱および旱魃による生活困難をあげる人たちが多い。親戚のつてを頼り、湖をカヌーやボートで渡ってこの岸辺の漁村に到着した人がほとんどである。
日常生活における漁撈活動を中心に調査を行い、魚の名前、漁家カレンダー、漁法、漁獲量、労働時間、漁獲の分配方法、魚の加工方法など、日常生活における漁撈活動の実態を明らかにした。季節による変動はあるものの、ナイルパーチやナマズの漁獲は年間を通して安定している。また、平均出漁時間は16時間余りで、出漁時間と漁獲量に相関関係は見られない。漁獲された魚の加工は、塩を使った天日干しが多く、ホイマ県のみならず、西ナイル地域やコンゴ共和国に流通している。こうした経済活動が、一見孤立したこの漁村と他の地域とのつながりを生み出していることが明らかになった。
しかし、こうしたミクロなレベルの漁撈活動が、マクロなレベルの国家政策と齟齬をきたしている。ウガンダにおいて、漁獲資源の輸出額は国内輸出額の第一位であり(2004年)、外貨獲得のための重要な資源となっている。とりわけ18インチ以上のナイルパーチが輸出量の大半をしめていることから、ウガンダ政府はナイルパーチ保護のために、政府は漁業にかかわる条例の変更を繰り返し行い、その変更に対応できない零細漁業を営む漁民たちの活動を封じ込めた。しかし現在、漁民たちは生活を営むための想像力・創造力を駆使し、小魚灯火漁へと方向を転換し、自らの生活を営むようになっている。

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004 2003 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] ウガンダ・アルバート湖畔における漁撈と生活-魚網の焼き払い事件より2004

    • 著者名/発表者名
      田原範子
    • 雑誌名

      四天王寺国際仏教大学短期大学部紀要 45

      ページ: 81-96

    • NAID

      40006355448

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Relationship between Peoples and Lake : A Case of Burnt-off Fishing Nets in 20022004

    • 著者名/発表者名
      Tahara, Noriko
    • 雑誌名

      International Buddhist University Bulletin Junior College No.45

      ページ: 81-96

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] ウガンダ・アルバート湖畔の漁撈と生活-人と湖の関係-2003

    • 著者名/発表者名
      田原範子
    • 雑誌名

      四天王寺国際仏教大学短期大学部紀要 43

      ページ: 127-150

    • NAID

      40005801767

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The Fishing Activities and Everyday Lives of Lake Albert Landing Site : Relationship between Peoples and Lake2003

    • 著者名/発表者名
      Tahara, Noriko
    • 雑誌名

      International Buddhist University Bulletin Junior College No.43

      ページ: 127-150

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田原範子: "ウガンダ・アルバート湖畔における漁撈と生活-魚網の焼き払い事件より-"四天王寺国際仏教大学紀要. 人文社会学部第36号、短期大学部第44号. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 田原 範子: "ウガンダ・アルバート湖畔の漁撈と生活-人と湖の関係-"四天王寺国際仏教大学紀要 人文社会学部 短期大学部. 第35号 第43号. 127-150 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi