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「日本型学校モデルの可能性」-教師役割の改革とサポートシステム-

研究課題

研究課題/領域番号 14510298
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関福岡教育大学

研究代表者

油布 佐和子  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (80183987)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード日本型学校モデル / 教師と生徒の絆・関わり / 学校スリム化 / SSW(スクールソーシャルワーク) / 機能システムの進展とケアの総合性 / NPO / 教師の多忙
研究概要

児童・生徒と教師の「絆」や「関わり」が強調され、そうした関係性の中で全人教育がなされる教育=「日本型学校モデル」は、近年、学校の肥大化や教師の加重負担という点から批判され、「学校スリム化」「学校機能縮小論」という議論が登場してきている。本研究では、「日本型学校モデル」のメリットとデメリットについて検討し、その可能性を考察することを目的とした。
平成14年度の研究の中では、「日本型学校モデル」が必ずしもわが国独自の特徴ではなく、多様なニーズを抱える子どもの増加に伴い、学校がますます子どもに総合的に関わらざるを得ないことが明らかになった。したがってその際問題となるのは、学校組織成員の誰がどのように児童・生徒への包括的な関与を担うのか、あるいは学校を支えていくどのようなサポート・連携がありうるのかという点であることが示された。
平成15年度は、こうした問題に焦点を当て、主としてアメリカでの事例の情報収集を行った。
その結果、「普通の子」に対しても、コミュニケーション能力の涵養や、感情のコントロールと言ったような情緒面での指導などがますます必要とされているということ、そうした状況の中で、学校と地域、諸機関をつなぐNPOなどの数多くの団体が作られ、それが学校と協力関係を作りながら活動しているという実態が明らかになった。多様化する教育的ニーズと、それに関わる人々の専門分化という状況の中で、そうした状況を「つなぐ」「関連づける」機能が必要とされ、それを担う団体・職業が独自の役割を果たしているのである。
こうした問題は、理論的には、機能システムの進展とケアの綜合性という観点から検討することが可能であろう。同時に、臨床的・政策的な観点からは、アメリカのようなNPOの存在と活動(SSW)が学校内職員の負担加重にならないような方策で、「日本型学校モデル」を展開する可能性を持つことが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 油布 佐和子: "保護者の期待の本音 -学校選択制の問題-"教育と医学. No.605. 46-55 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 油布 佐和子: "教職の理解に向けて-中村圭介・岡田万里子著『教育行政と労使関係』を読む-"社会科学研究. 第53巻1号. 203-211 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 油布 佐和子(共著): "学校臨床社会学"日本放送出版協会. 243 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sawako Yufu: "hogosha no kitai no honne"taking advantage of schooling(kyoiku to igaku). No.605. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sawako Yufu: "kyoushoku no rikai ni mukete(Toward understanding teaching profession)"the Journal of Social Science, Institute of Social Science University of Tokyo,2003. Vol.53, No.1. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sawako Yufu (a joint author): "Gakkou rinsyou syakaigaku (Clinical Sociology of Schooling)"School of Graduate Studies, the University of the Air 2003.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 油布 佐和子: "保護者の期待の本音 -学校選択制の問題-"教育と医学. No.605. 46-55 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 油布 佐和子(共著): "学校臨床社会学"日本放送出版協会. 243 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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