研究課題/領域番号 |
14510311
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
黒澤 英典 (黒沢 英典) 武蔵大学, 人文学部, 教授 (70094969)
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研究分担者 |
武田 信子 武蔵大学, 助教授 (00247123)
林 義樹 武蔵大学, 教授 (50148855)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 高大連携 / 青年期教育の一貫性 / 青年期の生涯設計 / 高校生の未来選択 / 高校生のキャリアエデュケーション / 高校の総合学習 / 大学入試改革 / AO入試 / 総合的な学習の時間 / 進路選択 / 生涯設計 / 課題探究力 / カリキュラム開発 / 入試制度改革 |
研究概要 |
本研究は、21世紀初頭において、大学進学率が同世代の50パーセントを占める状況のなかで、日本の教育が直面する最大の問題といわれた大学における入学試験制度の在り方が大きく変わりつつあるなかで、青年期における《学びの一貫性》の支援として、後期中等教育と高等教育の教育的連携及び接続について調査研究及び協議を2年間にわたって実施した。 この研究を通して得られた成果を要約すれば、次の7点である。 1.高校・大学を通しての青年期教育の一貫性の確立。2.青年期における高校生と大学生の新たな学びの相互関係の創出。3.高校生にとって大学教育へのレディネス効果の発揮。4.高校と大学を繋ぐ青年期の知的発達段階に応じたカリキュラム開発。5.大学入試の変革。6.高校と大学の教育的ヒューマン・ネットワークの構築。7.高大連携の実践は、基本的には大学が高校の教育活動を支援する性格のものであるが、さらに大学にとっての期待されるメリット。(1)大学の教育資源を高校側に提供することをとおして、今大学に求められている社会的貢献及び責任の一端を果たすことになる。(2)高校生の学問的能力の開発・知的好奇心の喚起・個性の伸長等に資するとともに、そうした教育的営為をとおして、大学の建学の理想・独自の教育方針及び特色を高校に発信する。(3)大学入試制度改革の貴重な検討資料提供の場でもある。例えば、《AO(admission office)入試》など構想する場合、高大連携の意義は大きい。(4)大学にとって、青年期教育の一貫性を模索する教育研究の場となりうる。 最後に、高校と大学との連携を実現して行くためには、制度改革等多くの困難な課題が残されるが、21世紀を拓き担う青年の人間形成という観点にたって、青年期教育を実り豊かなものとするために、さらに、これを契機に高大連携の研究が行われ、より一層具体化する事を期待してやまない。
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