研究課題/領域番号 |
14510349
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横山 伊徳 東京大学, 史料編さん所, 教授 (90143536)
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研究分担者 |
松本 良太 東京大学, 史料編さん所, 助教授 (10209661)
杉本 史子 東京大学, 史料編さん所, 助教授 (10187669)
小野寺 淳 茨城大学, 教育学部, 教授 (90204263)
井上 聡 東京大学, 史料編さん所, 助手 (20302656)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 内務省地理局 / 地図 / レコードマネージメント / 内務省 / 絵図 / 内閣文庫 |
研究概要 |
本研究は、1874年地理寮として発足し、1891年廃止された内務省地理局に集積された地図群の研究である。同局は、明治初期の全国牟的な地図・地誌作成を担った機関で、複雑な生い立ちをもつ。同局には、移管・購入・寄贈・模写・測量製図、などを通じて数千点におよぶ地図(絵図)が蓄積されてきていた。これらの地図は、同局の縮小・移管・廃止に伴なって、現在さまざまな機関に引き継がれている。本研究は、この内務省地理局における地図の蓄積過程とその管理のあり方を復原的に解明することにより、同局のもった近代化における政治的文化的な意義を確定することを目的とした。 昨年度本研究では、地理局地誌課の地図蓄積状況の調査を行なった。このため、東京大学史料編さん所に現存する地図(一部地誌を含む)目録の洗い出しを行ない、37点が確認された。これらの目録に収録された地図の異同を確認することにより、『内務省地理局地誌課所蔵地図目録』(請求番号RS4145-22)が地誌課の地図全体をカバーすることが確認されたので、本年度は次の二つの作業を行なった。 (1)昨年度に引続き、東京大学史料編さん所と内閣文庫との地図継受関係の検討を行なった。(2)にのべる作業で検討した「内閣記号地図目録」により、何が内閣に返却されたのかがほぼ判明し、それと内閣文庫に現存する地図とを照合した。そして撮影を行なった。この結果、『内務省地理局地誌課所蔵地図目録』に収められた地図の多くが、収集できた。 (2)史料編さん所に現存する旧内務省地理局地誌課文書archivesの整理を行なった。これは行政文書と作成した地誌原稿、写本(断簡)からなる。地誌課の行政史は未解明のままなので、当面文書の性格に応じて分類し,目録を作成した。 以上を通じて、地理局地誌課に蓄積された地図(絵図)の蓄積状況と、その後の分散伝来状況、およびそれらの過程を示す文書の整理が行なわれた。今後はこれらを通じで地理局地誌課の実態解明が期待される。
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