研究課題/領域番号 |
14510366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
折田 悦郎 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (10177305)
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研究分担者 |
新谷 恭明 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (10154402)
有馬 學 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (80108612)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 九州帝国大学 / 留学生 / 朝鮮 / 中国 / 台湾 / 法文学部 / 専攻生 / 女子入学 / 傍系 |
研究概要 |
国立大学における留学関係史料の調査・研究、とりわけ戦前期における関係史料の収集といった基礎作業は、従来殆どなされてこなかった。 本研究の目的は、このような状況を踏まえて九州帝国大学時代の留学生(受入れ)制度について研究することにあったが、先ず(1)九州大学の史料調査を行うことから始め、そして(2)その史料を用いた研究活動に進んだ。(1)については、2年間にわたり「九州帝国大学留学生名簿」の作成・補訂を行った。大学史料室にある史料をもとに、全学部の「同窓会名簿」にあたり、出身学校や名前の確認を行った。その意味で、同名簿は現段階における最新の名簿である。そのほかでは、後述する研究活動の過程においても新史料を得ることができた。例えば、研究協力者の陳昊氏が行った中国人留学生への中国でのインタビューなどは、帝国大学時代の留学生生活を知る史料として極めて貴重である。 次に(2)の研究活動では、折田悦郎「九州帝国大学における留学生制度について」が、「名簿」をもとに作成した表やグラフを使用して九州帝国大学時代の留学生制度について論じている。法文学部の留学生受入れ等は他大学に比しても特記すべき事例といえる。陳昊「九州帝国大学における留学生受け入れ-専攻生を中心に-」は、専攻生という修学制度を取り上げて留学生の教育実態に迫った。佐喜本愛「九州帝国大学女子留学生に関する一考察」は、例外的に女子入学を認めていた九州帝国大学法文学部の「女子留学生」に注目して行論した。いずれも当該テーマに関する専論である。
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