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幕藩体制社会における身分と技術の関係に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510376
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関秋田工業高等専門学校

研究代表者

脇野 博  秋田工業高等専門学校, 人文科学系, 教授 (80220846)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード幕藩体制 / 技術 / 手工業職人 / 徒弟 / 身分 / 幕藩体制社会 / 職能集団 / 身分共同体 / 職人 / 徒弟制 / 手工業 / 工業徒弟学校 / 鋳物師 / 杣 / 木挽
研究概要

本研究の目的は、身分制社会である日本近世社会の職能集団における、技術の習得や伝承について考察し、身分制という社会的秩序のもとでの技術の特質を明らかにすることである。手工業職人に関する近世・近代の資料を調査・収集しデータベースを作成した。このデータベースに基づいて分析を行った結果、以下の知見を得た。
日本の近世社会においては、職人は職能集団に所属した。また、職能集団は身分的秩序に基づき、排他性を有した集団として社会的に編成された。職人の技術は、職能集団に所属する職人が独占していた。職能集団に所属する職人同士の関係は、親方と弟子という徒弟関係であった。徒弟関係のもとで技術の習得と伝承が行われた。徒弟関係においては、親方が中核になる技術を独占していたこと、及び親方は弟子に技術を直接伝承した。このことから、近世社会においては、技術は職人個人の付属物であったことがわかる。したがって、技術の伝承は個人と個人の直接的な関係のなかで行われた。近代社会においては、徒弟関係にかわるものとして徒弟学校が成立した。徒弟学校では技術が知識として生徒に教えられた。その結果、個人の付属物として個人に独占されていた技術は、個人から切り離され、誰もが理解でき習得できる知識になった。近世社会では、職能集団に所属する職人が技術を独占したために、技術が普遍的な知識として成立することは不可能であったが、身分的秩序が崩れた近代社会においては、技術は普遍的な知識として成立することができるようになった。

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2003 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 秋田市工業徒弟学校と職人技術に関する覚書2003

    • 著者名/発表者名
      脇野 博
    • 雑誌名

      秋田近代史研究 45号

      ページ: 30-40

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Basic Analysis on Akita Totei school and handicraftsmen's skills2003

    • 著者名/発表者名
      Wakino Hiroshi
    • 雑誌名

      AKITA KINDAISHI KENKYU No.45

      ページ: 30-40

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 脇野 博: "秋田市工業従弟学校と職人技術に関する覚書"秋田近代史研究. 45号. 30-34 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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